子の年齢:3歳4ヶ月
ちーちゃんは小学生ぐらいのお兄ちゃんが大好きだ。ショッピングセンターのキッズスペースで遊んでいる小学生などを見ると、必ず割り込む。 しかも3歳のくせに、対等に遊ぼうとする。疎ましがられること必定で、ひどいときには軽く蹴りを入れられたりする。 靴屋に行ったとき、わたしが靴を選ぶのに必死になっていると、キッズスペースから裸足で飛び出したちーちゃんが、どこかのお兄ちゃんを追い掛け回していた。 鬼ごっこしているのかと思ったが、翌日ふと理由を聞いてみると、 「お兄ちゃんに、何か言われた。」 「ひどいこと言われたの?」 「うん。」 「何って言われたの?」 「・・・」 その言葉はおそらく、ちーちゃんのボキャブラリーにはなく、語調で悪口と理解したもののようだ。
不憫だ。 でも、兄弟で遊んでいるところに割り込めば、何か言われても仕方ない気がする。 どうしてあんなにもお兄ちゃん好きなんだろう。
よーく考えているうちに思い出したことがあった。 わたしもちーちゃんぐらいの頃、お兄ちゃんを追い掛け回していたのだ。 子供の頃は男の子になりたくて、女の子と遊ぶのが面倒だった。しかも、大きなお兄ちゃんのやっている、ハデな遊びに憧れていて、自分も対等にやれると思い込んでいた時期が、わたしにも確かにあった。 そして、町内で一番年上の男の子に蛇蝎のように嫌われて、顔を見るたびにいじめられた。私も彼を怖がるようになった。 ところが、最終的には彼の妹ととても仲良しになったのだ。
そこでちーちゃんにその話をしてみた。 ママもね、小さいときお兄ちゃんが大好きで、遊びに割り込んでいじめられたよ。でも妹と仲良しになったよ。 ちーちゃんも、お兄ちゃんと仲良しになりたかったら、まず弟や妹と仲良くしてみたら?
ちーちゃんはまじめな顔をして聞いていた。理解したような気がする。 ちーちゃんはまだ男の子だからいいよ。ママなんて、お兄ちゃんの真似ばかりしていて、女の子の友達ができなかったもん。
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