子の年齢:2歳8ヶ月
去年の運動会は、熱中症になりそうなほど暑い日だったが、ちーちゃんは風邪でお休みした。 今年こそは運動会デビューだ、と意気込んでいたのだが、連日の雨で天気予報も雨。 おまけに夫婦揃って休日出勤続きで、パパに至っては、富山に来られるかどうかも怪しい。
そんなパパも運動会だけは、と金曜の夜に帰って来たが、寝る前に天気予報を見たら、雨になっている。 何のために帰ってきたのかわからん、とこぼす。
朝起きたら、雨は止んでいた。 どこかで空砲が鳴っている。やった! と思った瞬間に雨がしとしとと降り出した。
保育園からの電話では、「様子を見ながら開催します」とのことだった。 こういう歯切れの悪いのが一番困る。 何しろママは午後に仕事の予定があるし、パパは夕方に名古屋に戻らなくてはならないしで、後が支えているのだ。 そもそも、この仕事は人の仕事の肩代わりなのだ。何が悲しくて子供の運動会の日に仕事しなくちゃならないの?
とにかく、雨の心配だけして、会場の公園に向かった。 ウチが山だから雨が降っているんだ、と言い聞かせていたが、会場に近づいても止む気配はない。 どうなるんだろう、と思いながら、車を停めると、みんなぞろぞろと集まっていた。
グラウンドに着くと、やたらとテントを張っている人がいる。 へー、本部席のテントは緑色か、と思ったら、それはみんな父兄が勝手にはっているテントだった。 今どきの運動会は敷物だけではないのだ。ちょっとずうずうしい話だと思った。
ちーちゃんは何が始まるのかと緊張し、ぐずぐず言っている。 早めに到着したので、運動会が始まるまでに慣れてくれればいいな、と思う。 だんだんテンションがあがってきたところで、入場行進になった。 ママと手をつないで、グラウンドの真ん中に並ぶ。パパは観客席でビデオを回している。右左と足踏みしている、いい感じだ。 「智ちゃん、ほら、パパが見てるよ」 と言った途端、ちーちゃんは思い出してしまった。 今日はパパが一緒に居るはずだということを。
「パパ、パパとこ行きたい。パパとこ行きたかったー。」
パパがすぐ居なくなってしまうと思っているので、3人一緒でないと承知しないのだ。 泣いているのはちーちゃんだけだった。
仕方なく隊列から離れ後ろでなだめていると、パパがやってきた。 お陰で運動会デビューのビデオはない。
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