普段は経営やらマーケティングやらに関する本ばかり読んでるんですけど、寝る前だけは小説を読んでます。
12月には毎年ついつい「ノルウェイの森」を読んじゃう。 間違いなくあの赤と緑のクリスマスカラーのせいです。
ということで少しづつ読み進んで上巻を読み終えたところ。
赤と緑のクリスマスカラーの印象とはまったく違って、小説を読んでる間に僕の頭の中にイメージされる色はセピア色、あるいはグレーだ。 天気で言うと曇り空。 全編を通して「死」の匂いみたいな物が感じられるからだ。
確かこの本の発売当初のキャッチコピーは「100%の恋愛小説」だったけど、あまり正しいキャッチコピーとは言いがたい。まぁ売れそうなキャッチだけどな。
主人公のワタナベくんは37歳で、あと4年すると彼と同じ年になる。
下巻の最後でワタナベ君がレイコさんと直子のお葬式と称して、ワインを飲みながらギターを弾き、そしてそのあと二人で寝るというシーンがある。
18の頃にはその必然性みたいなものが全くわからなかったんだけど、いまはなんとなくわかる気がする。
しかしあの本を読み返すたびに、なんともいえない虚無感にさいなまれるのだけれど、それもなんだか心地よかったりする。
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