ということで昨日深夜に再放送された奥山貴宏氏の「ETV特集 オレを覚えていてほしい」のビデオをカロリー控えめのはるさめヌードルをすすりながら観ました。
ayaさんがBBSにカキコしてくれなければ思いっきりスルーでしたよ。
見ている最中、怖くて怖くて心臓がばくばくしていた。
何が怖いって、「ガンになる事」「もうすぐ死んじゃう事」「死んだら自分のことを忘れられてしまう事」。
常々キレイ事が嫌いなオレと同じで「リアルな闘病生活」を書きたいという奥山氏。正直でもあり、かなりのひねくれものでもあると思った。 でもフリーのライターである彼には、人に見せるための文章しか書けないから、やっぱりそれはペルソナなわけです。
まぁここにいるオレだってペルソナなわけで、もちろんそれも「本当の自分」の一部だ。 ネットのなかでは必要以上に善良な人間であったり、その逆もあったりってのがよくある。 しょうがない。
彼の死ぬ直前に書いた最後のブログ
■小説 [ book ] 死にたくないな。 書店で会いたい。 本屋でセットで買ってくれ。
にいくつものコメントがついていて、その中に「最後の言葉でやっと本音が聞けたように思いました。とても身近に感じました」というのが紹介されていた。
本音ってなんだよ? 身近に感じる?
あそこは「誰かと繋がっていたい人たち」の集まる場で、奥山氏はその場所の王様だったわけで。 そして彼は皆が期待する大活躍をして、死んでいったわけで。 「自分を忘れられる事が怖い」という思いではじめたウェブでの闘病日記は、日常で忘れられっぱなしなみんなの場所となった。 どんだけ生きてるオレ達は弱いんだよ? 弱すぎ。
彼はヒーローのまま死んで行った。
ビデオを観ていて唯一泣いたのは、 彼の母が、彼の部屋でお茶も飲まず、トイレにも行かず、黙々とそして俊敏に部屋を片付け、山菜とちくわの蕎麦を作り帰って行くというエピソード。 その姿を評してサイボーグみたいな母親だと彼は言う。 みんなにとってのヒーローでも、母親にとっては自分が生んだ息子以外の何者でもない。
「それはロックじゃないから」 なんて33歳にもなって何言ってんだこいつ。
かっこいいじゃん。
追記 しかし胸がざわざわして何も手がつかなくなっちまった。。。。 どうしようどうしよう。。。何を?www
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