嫁はんが飲みに行っていない夜に、映画を観に行く。 一人で映画を観るのが好きなんです。
今日は「星になった少年」を観て来ようと思う。
このあいだ「ミリオンダラーベイビー」で観客が涙を流しまくっている場面で、全く涙がでないオレも「動物と少年の死」というストーリーで泣けるのかどうか興味があるところ。
いや、べつに感動を失ったわけじゃないんですよ。 でもあんまり泣けなくなったな、最近の映画では。
なんでだろ?
漫画の方が泣ける。 今かなり大好きな漫画に「リアル」というのがあるんですけど。
これ3ヶ月に1回くらいのペースで連載が進んでるのね。 で、コンビニで立ち読みするんですけど、この間はコンビニで泣きそうっすよ。
■知らない方のために簡単にあらすじ
主人公の戸川(現在19歳)は中学生のとき100mの選手だったんだけど、骨肉腫で片足を切断してるんですね。いま車椅子バスケをやってるんだけど、そのきっかけを作ってくれた一人に山内(通称ヤマ)という同い年の青年がいる。 中学のとき初めて出会った時、片足を失い失意のどん底にいる戸川にヤマは話をする。 「あと何年かでこの車椅子にも乗れなくなる。お好み焼きを自分で焼くことも食べる事も出来なくなる。こうして座っていることもできなくて、しまいに動くのは指と顔の筋肉だけになる。そして二十歳くらいで僕は死ぬ。そういう病気なんだ」
「あと数年で死ぬと解っていてどうしてそんなに強くいられるのか」という戸川の質問に人生をジェットコースターに例えて、あと何分で終わるのかなんて考えてたら何のために乗ったのかわからない。 「そんなヒマないよ」 と話す。
そしてヤマはどんどん体が動かなくなっていき、腕しか動かなくなっても 「バスケットのボールの感触だけで幸せになれるんだ」という青年だった。
■ここまでがおおまかな流れね
この間のヤングジャンプの連載では
車椅子バスケの日本代表に選ばれた戸川が幼馴染の女の子と一緒にヤマに会いに行く。ヤマも昔所属していたバスケチーム「タイガース」がようやく復活しはじめて嬉しくなってそれを報告に行った。
そこでさらに体が動かなくなったヤマがいる。
もう電動の車椅子しか乗れないヤマはこういう 「おまえらもうセックスした?」 「オレはセックスをしらないまま死んでいく事が確定した」 「セックスがしたい!セックスがしたい!セックスがしたい!」
戸川はあんなに強いヤマをここまで苦しめる病気が憎いと涙する。
このシーンはすごく強烈だった。 泣きそうになったが、それがどういう種類の涙なのかはよくわからない。 漫画のくせに恐怖、哀しみ、憎悪、無力といったようなごちゃまぜの感情ががんがんに伝わってきた。
ということで話は飛びまくったけど夜は「星になった少年」を観に行くのだ。 泣くかな?おれ
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