寂しいよ。 |
寂しい 寂しくない さみしい。
さみしいって想いが誰かを呼ぶのが怖いから、 僕はそっと黙って髪を切った。 僕はまた少し、僕に還る。 自分の身体が許す範囲を狭めて、 今度こそ大切にしてくれる人を見つけたいと思う。 「してくれる」って言葉は自分が求めてばかりだな。 でもまだ「幸せにしてあげる」なんて約束はできない。 約束は恐ろしい。 約束は破られる。 悲しくなる思い出しかないよ。
僕の頭を撫でてくれた大きな手は、 もう一生僕のものにはなりません。 僕を抱き留めてくれた腕も、笑顔も、全部。
僕が手放しました。 僕が決定しました。
美容師のお兄さんが僕の髪を切りながら、 「そんなこと言って、戻っちゃうんじゃないの?」 と笑いました。 僕は、力一杯否定しました。 彼が欲しかったのは、都合のいい肉奴隷だったので、 彼のプライドを傷つけた僕なんて、 もう必要とされることは永遠にありません。
「必要とされたら」という想像は、 あり得ない未来を描いて落胆するだけなので、しません。
前を向いて、呼吸して、1日を着実に終えていくことだけを目標に生きています。 未来を想像するのは、誰かを未来に組み入れて考えるのは、 後々すごく寂しくさせるものだと、悟った故です。
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2007年12月17日(月)
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