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| 2004年08月03日(火) ■ |
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| 『美術館の隣の動物園』(DVD) |
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『美術館の隣の動物園』(DVD) 発言内容: 最近TUTAYAが全国一律料金というのを始めて、おかげでDVDの値段が一挙に半額になり 、最近DVDを借りまくっています。その中でまだ未見のこのDVDをみると、『拾い物』だ ったので、珍しくここに書き込みさせてもらいます。
監督はイ・ジョンヒャン、去年『おばあちゃんの家』でスタンダードな話なのに涙を誘 った少しだけ『何か』を持っている若手女流監督。これがデビュー作。 主演はシム・ウナ。まだ『8月のクリスマス』のイメージが変わっていないころの彼女 である。98年作品。
ひょんなことから10日間の共同生活を始めた男女。男は振られたばかり。女は片思い中 。女はシナリオ執筆中。片思いで恋の成就できそうにないのに業をつかせて男はシナリ オに助言を始める。もちろん最後は現実の男女も恋の成就です。ラブシーンは簡単なフ レンチキスまで。韓国の映画界もいい時代だった。
コメディ映画です。韓国の観客の反応は素晴しいことを私は知っているので、この程度 のコメディでもたぶん爆笑の渦だったのだろうなあ、と想像します。ヒットしたらしい ですから。私がびっくりしたのがシム・ウナの体当たり演技です。化粧気なし、髪ぼさ ぼさ、歯も磨かないという女の子を演じていて、その当否は別として実に一生懸命やっ ています。彼女のプロ意識は本物です。ただ彼女はちょうど美しくなるときだったので 、どうも違和感がある。プロデューサーが強引にキャスティングしたらしい。私ももっ とブスのほうがよかったと思う。
DVDなので特典がいっぱい。特にシム・ウナと監督のインタビューは大変面白かった。 シム・ウナはプロデューサーになりたいなんていっている。彼女の上昇志向は本物です 。ただしそれは単に『成功したい』というだけだったのかもしれない。だから金持ちと 結婚するとさっさと引退したのでしょう。
監督は高校生の役でも出てきそうな女の子。といったら怒られるか……。しかし、助監 督経験が長かったこともあり、この作品で徹底的に『ダメ押し』をしたみたいです。こ のオーソドックスな物語も、たくさんの小道具をきちんとエピソードの中にまとめてい て、一つ一つのエピソードは心に残る。日常を大切にする作家です。
なかなかお薦めのDVDです。
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