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2004年07月28日(水)
「スパイダーマン2」は80点

「スパイダーマン2」サム・ライミ監督 トビー・マグワイヤ キルスティン・ダンスト アルフレッド・モリーナ ジェームズ・フランコ
アメリカ人はどうしてこうも「正義」という言葉が好きなんだろう。そして、その言葉に対して今という時代ほど思い悩む事はないのだろう。スパイダーマンの悩みはそのまま現代アメリカ人の悩みでもある。でもやはりアメリカ人は「正義」を選ぶのである。今作はその「過程」の物語である。「正義は自分を犠牲にしなくてはならない。」メイ叔母さんのこの言葉が重要なのではない。その前の「子どもには正義(ヒーロー)が必要なのよ」という事実が大事なのだ。アメリカよ、悩め、悩め、もっと悩め。
しかして、正義を必要としない(はず)の日本でこの作品は果たして受けるだろうか。

ところでここの登場人物たちはみんな単純な人たちばかりなのだが、一人だけよく分からん人間がいる。あれだけ世間がスパイダーマンをヒーローとして認めつつある中で、どうして彼を、事実を無視してまで、悪役に仕立てようとするのか。デイリー・ビューグル紙の編集長は。