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| 2004年05月31日(月) ■ |
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| 「ビッグ・フィッシュ」は80点 |
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「ビッグ・フィッシュ」ティム・バートン監督 ユアン・マクレガー ファンタジーを語りたがるものは総じて長話である。しかもどこが一番自分の語りたかったことなのか途中で本人さえもわからなくなる。その話が面白ければ、この主人公のように人にいされるだろう。ただし反抗期の息子には嫌われるかもしれないが。しかし話が面白くなければ、悲劇である。また始った……とつめたい目で見られる。 この男は才能もある。総じて幸せな部類である。しかし、息子からは嫌われる。息子は「時事」が大事。結論がわかりにくい話は嫌い。それはそれで大事な才能である。 けれどもその二人は分かり合えることがあるのだろうか。事実を大事にすることは決して真実を語ることとイコールではない。ファンタジーを語ることは決して真実から逃げていることではない。二人は分かり合える。きっと。その思いが伝わる映画である。私は感動した。私は「ファンタジーを語りたい」側だからだ。
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