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2004年05月09日(日)
「嗤う伊江門」は65点

「嗤う伊江門(ママ)」
冒頭、蚊帳の中に篭り、いえもんは竹光の刀を出して
わが身の境遇を笑いもせずに説明する。
伊江門(ママ)はとりあえず一回も笑わない。
これがラストの展開と対になっている。
この冒頭部分を見たときには、
おお、これはなかなかかな、と思ったのだが、
あとがいけない。
監督はやはり演劇に専念すべきである。
映画におけるドラマとは何かがわかっていない。
ある程度の省略は許されるが、
あれほど省略しちゃあだめだ。
それとラストカットなんて何の意味もない。
あれは演劇では出来なかった遊びをしたかっただけなのか。
登場人物の誰もが変に芝居していて、
リアルではない。
ただし、美術は目を見張るものがある。
これだけは一見の価値あり。04.02鑑賞