日々あんだら
DiaryINDEX|past|will
僕は言わずとしれたコーヒー愛好家なんだが(え?知らん!?)、愛用品の一つにコーヒーミルがある。 10年くらい前に、航空公園のフリマで千何百円かで買ったやつ。 ま、見た目に一目惚れして飛びついたんですけどね。(笑)
でもこれが安かった割にはしっかりした造りで使いやすくて、中身もしっかりしたヤツだったのです。 ホンマええ買い物したわ〜。^^ とホクホクしながらずっと使ってたんですが、だんだん引出の内側のネジが緩んで来て、外れてしまったのです。 1本外れただけの時はまだ使ってたけど、さすがに2本外れると相当がたつくようになってきた。 他の2本もその内外れてしまいそうだったから、使用中止。
↑ここと、その対角線上のネジが外れてしまったのです。 こんなところのネジを締めるドライバーなんて持ってないっちゅうねん!! これは特殊工具でないと直せないに違いない。 まったく、ドイツ製ってなんでこんな特殊なつくり方してるんやろう。。。
と、そのまま1年半もの間キッチンの置物と化していたコーヒーミル。 (その間は電動ミルで挽いてた)
でも、最近また使いたくなってきたのです。 コイツがいつまでも埃をかぶっているのは惜しい!惜しすぎる!! 電動ミルより手動ミルの方が美味しいような気がするし、ゴリゴリ挽いてる時間も好きだ。 そしてなにより「手挽きでコーヒー淹れるおれってかっこいい…」と酔いしれることもできる!!!(笑)
ということで、行きつけのリサイクルショップで修理できないか聞いてみることに。 そこでもしできなくても、修理できる特殊工具がありそうなところを紹介してくれないかな、と思って。 リュックに現物を入れて持ってって、おじさんにネジの抜けたところを見せながらカクカクシカジカ説明して 「なんとか直してもらえないですか…」と相談すると、
「ああ、ウチじゃ無理だね」 「…無理ですか。。。」 「自分で上のビス抜いて、上板外せばいいよ」
へ? 上の…ビス…?
「ウチにはこんな薄いマイナスドライバーないからなぁ。100円ショップとかで売ってるちゃちいやつならいけるんじゃないですか?」
…このビス、抜けるんですか? いや、そりゃ抜けるわな。 「あ、ありがとうございます」
えーっと…
…この1年半、何をしててん、おれは。。。 なんでこんな簡単なことに気付かなかった???|Д`)
そんなわけで。 昨日分解してみました。 上板のビスを、100均のちゃちいマイナスドライバー(家にあった)で外してみる。
あっさり外れた。
…この1年半、何をしててん、おれは。。。 てか「ドイツ製は造りが特殊」とか文句言うててホンマすみません。m(_ _)m
せっかく分解したので、中を隅々まで綺麗に洗って、昨日はここまで。 1日置いて完全に乾かしてから再組立てすることにした。
で、今日再組立て。すんごい簡単に組み立てられました。 …この1年半、何をしててん、おれは。。。
修理が完了したところで、早速このミルでコーヒー豆を挽いて飲むことに。 1年半ぶりに豆を投入し、ゆっくりゴリゴリとハンドルを回す。 手間暇がかかる…と思えば面倒だし、この時間を「余裕」ととらえれば楽しい時間になる。 あまりスピードを上げて挽くと摩擦熱で豆の香りが飛んでしまうらしいので、のんびり挽く。
こんな感じで綺麗に挽けた。 やっぱり電動ミルより粒にバラつきが無いような気がする。(若干ダマになってるけど。^^;)
1年半ぶりだ。どうせならコーヒーメーカーじゃなくて、自分でドリップして飲みたい。 そう思って、アウトドア用のドリッパーを引っ張り出して来て淹れることにする。 これでやるとマグカップ1杯分淹れるのに15分くらいかかってしまう。 しかも、ぶっちゃけドリップの技術がないせいでコーヒーメーカーで淹れたのと味はそんなに違わない。(爆)
でも、たまにはこうやって自分の手でゆっくり淹れる時間がいいのだ。
*
ところでこのミル。 何年か前に見かけた雑誌で、実は新品定価で2万円くらいする高級品ということを知ってびっくりした記憶はあるんだが、
分解したときに底を見たらエンブレムとメーカー名らしきものが彫ってあった。
で、検索してみた。
ザッセンハウス
1867年創業の会社らしい。 ここのコーヒーミルは職人さんの手作りで作られているらしい。 一回倒産したけど、復活したらしい。 (ウチのは倒産前の製品かな) コイツの商品名は「ラパス」っていうらしい。 ザッセンハウスの中でもハイグレードなやつらしい。 熱を貯めない特殊鋼で刃を作っていて、コーヒー豆の香りを殺しにくいらしい。 その刃までドイツ職人の手作りらしい。(ホンマか!?)
ほほぅ。 ま、こんなことを知らなくても愛着は持ってたし大事に使ってたんやけど、(1年半放置してたくせに。^^;) 自分の愛用品の評価が低いよりは高い方が気持ちいいよね。(笑) またこれからもガンガン使おうと思います。^^ (てか、これホンマに千何百円で良かったんやろうか…あの時の出品者さんありがとう。笑)
|