日々あんだら
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火曜日の日記に書いた通り、今日は丹沢に行ってきました。 夏に富士山の山小屋で知り合ったベテランさんやツアーガイドさんたちに 「関東に住んでるのに登ったことが無いの!?」と口をそろえて言われた丹沢。 だったら行ったろうやんけ!と思ったけど、ヤマビルが出るという話を思い出し、 ヤマビルについて調べたら行く気が全く無くなった丹沢。
…もうさすがにヤマビルもおらんやろ。^^;
ということで、朝4時に起きて5時前の電車に乗って渋沢駅へ。 バス乗り場に行ったら、平日の早朝なのに登山のカッコした人たちがポツポツと。 あんたら、仕事はどうした?(お前もな!)
大倉バス停に7時半について、準備やストレッチをして7時40分に出発。 今日の第一の目的地は鍋割山の鍋割山荘。そこの名物の鍋焼きうどん!! そして実は平日に山に登るのは初! 「今頃みんな、朝のミーティングかー」とかニヤニヤしながら進む。(笑) いつもは単独行でも大概周りに他の人が歩いてる状態で登ってたんだけど、 今日は人も少なくて、ホントに一人で歩いてるような状態が結構あった。 なので、分岐が来るごとに地図を取り出して真面目に地図読みしながら登る。 (いつもは地図持っててもそんなに見ずに歩いてるのだ。^^;)
今日は天気が良くて、ホント日曜日に来なくてよかったー!と気持ちよく登る。 おれは山の上で食べるご飯と、下りてからの風呂が気持ち良くて、登る過程自体はそんなに好きでもなかったんだけど… あれ?おれ、結構山登り自体が楽しくなって来てるかも♪
と油断してた矢先、途中までは緩やかだった登りが、いくつめかの沢を越えた瞬間に急にきつくなる。 ぜぇ…ぜぇ…おれ、せっかくの休みになんでこんなきついことしてるんやろ… やっぱ山登り嫌いーーー!!
とヘロヘロになりながら3時間半、木と木の間の登山道の向こうに太陽電池のパネルが見えた。 鍋割山荘、着いたー!! ということでさっそく注文。 あっつあつの鍋焼きうどんを、雄大な風景を眺めながらいただく。
なにこれ、めっちゃ美味いーーー!!! 今まで山で食った飯の中で一番美味い!今まで食った鍋焼きうどんの中で一番美味い! いや、もしかしたら今まで食ったうどんの中で一番美味いかもしれん!!! もちろん、この鍋焼きうどん自体もすごく美味いんやけど、やっぱり自分の足で歩いて食べに行ったということとか、 綺麗な景色の中で自然の風を受けながら食べてたりとか、そういう要素も大きいと思う。 …やっぱり山登り、いいなぁ。(我ながら勝手。笑)
そのまま降りるか、塔ノ岳へ回るか、鍋焼きうどん食べてから考えようと思ってたんだけど、 テンション上がったので、せっかくだし塔ノ岳へ行くことに。 鍋割山と塔ノ岳は標高差が200mくらいしかなくて、稜線はあまりアップダウンがなくて歩きやすいし ものすごい気持ちのいい道だった。 うわー、ここええわ〜!!
と楽しく歩いて1時間半。塔ノ岳に到着。 ここは周りにさえぎるものがほとんどなくて、広がる大パノラマ! …が、さえぎるものがないだけに風がものすごい。 三脚は倒れる、リュックも倒れる、お湯を沸かそうと思ってもバーナーの火が一瞬で吹き消される。 ってことで、ホントはコーヒー飲みたかったんだけど断念。(T-T) 秋だし、日没も早いので下山することに。 15時に山頂を出発した。
すると、下り始めてすぐに、左膝に痛みが。 実は鍋割山〜塔ノ岳を歩いてる時から膝にちょっと違和感があったんだけど、気のせいかと思ってたのだ。 が、どうやら数週間前にランニングで痛めた左膝が再発してしまったらしい。 そして、当たり前だけど、下りだと膝にめっちゃ負担かかる。 迫る日没。コースタイム的に、普通の状態で急ぎ目に下りてちょうどいいくらいのタイミング。 ってことはもう日没までに下山するのは無理やん。 焦って急いで膝を悪化させたり、他のところを怪我したりしたら本気で下りられなくなるかも。 よし、ヘッドライトあるしゆっくり下りよう。
と開き直って写真撮りながら下りる。 だって、夕暮れの光はおれの大好物なのだ。(笑)
と、
山頂からあまり下ってない辺りで鹿と遭遇。 丹沢、鹿が多いんよねー。で、鹿が多いからヒルも多いのだ。(鹿や猪や猿がヒルを運んでるらしいよ) 登山道をふさぐように、草を食べている。
えーと…おれ、そっちに行きたいんですけど…
と思って目が合うんだが、やつは人馴れしすぎてて全く動じず。 ええい、時間も無いし通るぞ!!と近寄って行ったら、いきなりビクっとして飛びのき、 後ずさりしながら頭を低くしてこちらをにらんできた。 威嚇されてる!おれ、威嚇されてるよ!!
両者の間に漂う緊張感。視線と視線がぶつかり合って火花を散らす。 いくら草食動物とは言え、角の無い雌鹿とは言え、そこらの犬や猫よりもはるかにでかい。 やっぱ結構迫力がある。このまま突っ込んで来たら怪我では済まないかもしれない。 でも、ここで目をそらした方が負けだ。そらした瞬間にやつは来る。 やんのか?コラ。やるんやったらやったんぞ。 という意思を込めて鹿とにらみ合う。ストックを握る手に力がこもる。 やつにもそれがわかったらしい。おれの目をじっと見据えたまま、さらに頭を低くして…
足元の草を食べ始めた。
…おい。 なんやってん、今の緊張感。 お前、ホンマに人に馴れすぎ。。。
気が抜けてとことこ近寄ってったら、さすがに飛びのいて森の方に消えてった。 さっさと道空けろっちゅうねん。てか、そっちの方が食べ物いっぱいあるやろ? なんで屋久島の鹿といい、さっきのやつといい、わざわざ道に出て来て草食べてるんやろ。^^;
そんなこんなでやっぱり途中で真っ暗になり、ヘッドライトを点灯。 日帰り登山でヘッドライト使うなんて、ホントはあってはならないこと。 でも膝痛いしなー。しゃーないよなー。と自分に言い訳しながら下りる。 試しに途中で立ち止まり、一回ライトを消してみた。 本当に真っ暗。自分の手を目の前に持ってきてもなにも見えない。 街中ではもうどこにもない、本当の闇。
…おもろい。(←子供の頃から暗いとこ好き。笑)
だいたい、なんで夜になってから山を歩いたらあかんねん。 そりゃ、暗い中歩くのは危険ってのは当然わかるよ。 わかるけど、富士山でも屋久島でも、まだ真っ暗な内からヘッドライト着けてみんな上がってってるやん。 午前1時2時に富士山登るのは良くて、夕方5時に丹沢下るのがあかん、というのは意味がわからん。 夜は歩くな言うたやつ、出てこい!! …と自己弁護が行き過ぎて開き直りから逆切れ状態になる。^^;
とはいえ、下りだし暗いし膝は痛いし、結構慎重に下りて来たんですよ。 ストック持って行ってて良かった。無かったら多分下りて来れなかったと思う。 大倉バス停についたのは17:47でした。ほぼぴったり10時間の山旅。
ま、トラブルもあったけど、概ね楽しい1日でした。 今度平日の休みがあったら、鍋割山だけにして、鍋焼きうどん食べてから昼寝したり読書したり のんびりしてから余裕をもって下りて来よう。^^
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