日々あんだら
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2012年07月02日(月) |
自分の言葉。他人の文章。 |
今度ご縁があって、某誌で僕の写真と言葉を紹介してもらう機会をいただきました。 (もう少ししたら詳細お知らせします)
で、先日からメールや電話でインタビューを受けて、今日原稿をもらったんやけど、それを読んでびっくり! というか、顔から火を噴いた!!
書いてあることはおれが言った内容で間違いない。 間違いないけど、なんか違う。 なんだこの違和感は!!?
と、そこで気づく。 これ、録音した自分の声を初めて聴いた時の違和感や!! そう、自分の言葉を人の手で文章に起こしてもらったのが生まれて初めてだったのだ。(笑) すんごい恥ずかしいな、これ。
で、恥ずかしさにもだえながら何度か読み返して、やっと客観的に見れるようになってきた。 誌面なので、もちろん字数制限はあるだろうし、そのためエッセンスだけが綺麗にまとめられて書かれている。 で、それだけ読むと、すげー余裕かましてかっこつけてるやつに見えてくる。 おれ、こいつ嫌い!あ、おれか!!って一人キレツッコミ。(笑)
ご存知の通り、おれの文章っていつも説明過多でダラダラと長いんだけど、(もちろん自覚してますとも!) そうか、エッセンスだけ抜き出すとこういう風に見えちゃうから、その防衛策で説明が多かったんだ! と、この日記を書き始めて8年半で初めて気づく。(笑) 自分の言葉をこうやって客観的に見ることってなかなかないから、これだけでもホントいい経験をさせてもらった。
とは言え、この文章がそのまま載ったら自分で見返すことができなくなってしまいそうなので、 心苦しいけど修正をお願いすることに。 そのメールを打つのに3時間。(笑) 自分の違和感を相手に理解してもらうための説明って難しい。 原稿とメール画面を交互に出しながら唸ったり頭かかえたり気分転換にビスコ食ったり(おい)、 さっきなんとかメール送りました。ふぅぅ、伝わるかなぁ…
話はちょっと脇道に逸れるけど、時々お世辞か冗談か話題が無くなっての苦し紛れか、 「hideさんはプロカメラマンにならないの?」と聞かれることがある。 そんな時は迷わず「自分の撮りたいようには撮れるけど、他人が撮ってもらいたいようには撮れないから無理」と答えている。 (これもちょっとかっこつけてて、ぶっちゃけて言うと「自分の撮りたいように撮れるのすら稀」だ。)
これって、そのまま言葉にも当てはまるなぁと思った。 他人の言葉を受け取って、それを商品に掲載できる文章にまとめるってどれほど大変なんだ、と。 んで苦労してまとめた文章を、おれみたいなド素人から修正要求されるなんて。(ホンマすみません) おれ、写真家も無理やけど、記者や編集者も無理です。もちろん、作家も無理。 おれが日々読み漁ってる活字が、どれほどの苦労の上に成り立っているのか、ほんの数万分の一ほど実感できた。 今まで以上にきちんと読もうと思う。
と、敬意を払いつつ、それでも修正してもらうけどね! おれ、ワガママやから!! 自分が直接言った言葉、書いた文章で誤解されようが嫌われようが仕方ないってもう開き直ってるけど、 人に書いてもらった文章で誤解されるのは嫌だ。(笑) 違和感を感じる、ということは、おれの言いたいことではないし、おれのキャラでもない、のだ。きっと。 明日の朝、メールを開いて「めんどくさいのに頼んじゃった…」って頭を抱えられるに違いないけど、 最後までお付合いお願いします。(ここを読んでる時間があるのかはわかりませんが。笑)
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