日々あんだら
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2011年05月15日(日) 面白さとは


今年も楽しかった!(2011.05.05/R cafe/大阪・中崎)


何度か日記に書いてるけど、僕の大学時代の恩師は変わった考え方をする人で、
「僕は誰かと30分しゃべってて、その人から僕の知らんことが1つも出てこなかったら
 『こいつ、つまらんやっちゃなぁ』って思うんですよ」といつも言っていた。
「だから君ら(学生たち)も僕と話をする時には僕の知らんようなことを1つでいいから話してください。
 まじめな話でも遊びの話でもどうしようもない話でも、僕の知らんことやったらなんでもいいです」

そんなことを言うものだから、いつも教授室には頭の中でネタを用意しながら向かっていたものだ。
そんなムチャ振りありますか、先生?(笑)
(幸いにも僕には野球と競馬と車という、先生があまり詳しくない分野の知識があったのでまだ楽だった)
(ちなみに留学経験のある先輩は、「イギリス女性の口説き方」を用意してたらしい。毎回違う口説き方。笑)

学者と言えば自分の専門分野にしか興味の無いような人もたくさんいる中で、
その先生のそういう考え方は好きだったし、それがきっと先生の研究の中にも生きていたのだろうと思う。

…それがわかるほどには、僕の経済学の知識が無かったわけですが。。。^^;;;





今日、所用で夕方に出かける準備をしていたら、つけっぱなしのTVから面白そうな番組が流れて来た。
小林幸子・坂本冬美・長山洋子の3人が演歌の色んなテーマについて語り合う、という番組。
演歌は、父親や祖父が聞いてるから少しは聞いたこともあるし、
会社に入ってからはおじさんたちが歌うよね、くらいの認識。
正直、個人的にはなんの興味もない。
坂本冬美は上手いなぁと思ったことはあるけど、小林幸子の認識は「衣装の派手なおばちゃん」。
長山洋子に至っては、「元アイドルの人やっけ?」くらいで歌をきちんと聴いた記憶すらない。
(ごめんなさい)

でも、最初の数分間を観たらぐんぐん引き込まれてしまって、気付いたら正座して観てました。(笑)
それくらい深くて面白い話の連続だった。
それこそ、「僕が知らないこと」の連続。
TVを観終わった後でも、演歌自体には全然興味がわかなかったんだけど、(おい)
演歌の世界の深さの一端は覗かせてもらった。
そして、写真の表現に通じるようなこともいくつかあった。

TVの後、数十分遅れで用事を片付けるために歩きながら、ふと教授の口癖を思い出したのでした。
知らないことを知るのって、たとえ興味の無い分野であってもとても面白い。
そして、どんな道であっても一流の人たちの話はとても深くてやっぱり面白いのでした。



というわけで、今日得た知識の中で一番驚きだったこと。





演歌の「こぶし」は「拳」じゃなくて「小節」である。







…え?みんな知ってた?常識?^^;;;;;


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