日々あんだら
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今朝起きた時、異変に気づいた。 右耳に違和感がある。 起き上がって口を大きく動かしてみた。 痛い!!右耳に痛みが走った。 そして、ガサガサという異音。
…まさか。 鼓膜が破れたのか?
心当たりはあった。 ちょうど花粉症の時期。毎日、ものすごい勢いで鼻をかんでいる。 それだけではなく、鼻が詰まっているせいか、気圧の変化にとても弱くなっていて、 エレベーターに乗って移動するだけで耳鳴りがする。 そして毎回、かなり強引に耳抜きをしてきた。
そういう負担が重なって、何かのきっかけでやっちまったか? ベット脇のゴミ箱を見ると、ティッシュ。 どうやら寝ている間に寝ぼけ眼で鼻をかんだらしい。 これか…
出社してすぐ仕事を振られて、大急ぎで1件片付けた。 そして周りの人に「もしかしたら鼓膜が破れたかも…」と打ち明けた。 「やばいですよ!鼓膜は数時間の勝負らしいですよ!!」と後輩。 「いいからすぐに診療所に行って来い」と上司。 お言葉に甘えて会社の診療所に行ってみた。
そうしたら受付で「耳鼻科の先生はいないんですよ。内科の先生だけで…」と断られた。 そして近所の某大学付属病院を紹介された。
すぐにその病院へ行ってみる。 待合室はすでにものすごい人でごった返している。 受付でかくかくしかじかと説明すると 「もし、鼓膜が破れていて手術が必要になった場合でも、ここでは手術できません」 「その場合はもっと大きな病院に行ってもらうことになります」と言う。 そして「3〜4時間待ちです」と。 勘弁してくれー!! 3〜4時間も待って見てもらった挙句に大きな病院に行くんやったら、最初からその大きな病院に行くわ!!
…と思って一旦帰社。 最寄の大病院、S病院の予約センターに電話する。 すると予約係りのおねーさんが、「初めての受診でらっしゃいますか?」と訊く。 「はい」 「では、紹介状はお持ちですか?」 「いえ、ないんですけど」 「そうしましたら、初回料金として5250円を別途いただくことになっています」 なに!? 「あと、紹介状がない患者様は予約できませんので、こちらに来ていただいて待っていただくことになります」 「…つまりは、何時間か待たされた後で5250円を取られるってことですか」 「申し訳ございません」 あんまり申し訳なさそうには聞こえない声で謝られた。(笑)
とりあえず1回電話を切って考える。 某大学病院に行って3〜4時間待った後で紹介状を書いてもらい、それを持って予約をするのか。 5250円を余計に払うことを受け入れて、S病院で数時間待つか。 どっちがいいんだろう…?
と考えていたら話を聞いていたお局さまが一言。 「紹介状くらい、うちの診療所でも書いてくれるわよ」 ええっ!?そんな裏技が!?
そんなわけで会社の診療所再び。 事情を説明して、内科の先生に耳鼻科の紹介状を書いてもらう。 記載内容は僕からの聞き取りのみ。 耳すら覗いていない。(笑)
で、やっと手に入れた紹介状。 なんかもう、RPGのクリアのためのアイテムみたいな感覚。(笑) そのアイテムを片手に再びS病院予約センターへ電話。 今度は違うおねーさんが出た。
「耳の調子がおかしいので診てもらいたいんですが」 「承知しました、患者様は初めてでらっしゃいますか?」 「はい」 「紹介状はお持ちですか?」 来た来た。^^ 「はい」 満を持して答える僕。 「それでは、明日以降の予約になります」
…ええっ!!|Д`)
「えーと、今日見てもらいたいんですけど…」 「申し訳ございませんが、当院では当日予約は承っておりません」 「いやでも…僕、もしかしたら鼓膜が破れているかもしれないんですが、明日以降でも大丈夫でしょうか?」 「ええっ!!」 しばし考え込んだおねーさん。 「少々お待ちください。相談してみます」
…
保留音を聞きながら待つこと5分。 「お待たせいたしました。確認しました」 「あ、はい」 「現在、耳の痛みはいかがですか?」 「ちょっと痛いくらいですね」 「ものすごく痛いなら今日診るとのことなのですが…」 「すみません、今ものすごく痛くなってきました。(笑)」 「…ですよねぇ。(笑)」 おねーさんは笑いながら今日の予約を入れてくれた。 ありがとう!!
今すぐ来てください、とのことだったので急いでS病院へ。 最初の手続きはちょっとややこしかったけど12時前には耳鼻科の前に到着した。 待つこと数分。すんなり中に通される。 予約って素晴らしい。(笑)
先生の前の椅子に座る。 僕が予約のおねーさんに話したことは全て伝わっているらしく、確認の問診。
「じゃあ、その台で耳の中を見ますね」と覗き込んだ先生が首をひねる。 「あの…耳が痛いんですよね?」と軽い疑いを含んだ確認の質問。 やばい、そんなに痛くないのがばれたか!? 「痛いです」 言い切るしかないではないか。
ちょっと悩んだ先生。 「口を大きく開けてもらえますか?」と、今度はなぜか口。 うーん?と首をひねった後、今度はあごの下に指を当てて押してきた。 「痛いですか?」 「あ、痛いです」 「なるほど」
手を離して椅子に座りなおした先生が一言。 「リンパ腺が腫れてますね」 「え?」 「鼓膜はまったく破れてませんよ」 「ええっ!?」 「リンパ腺の痛みを耳の痛みと誤認されたんでしょう」 「でも動くと耳の中でガサガサすごい音がしますよ?」
そう言うと先生はもう一度僕の右耳を覗き込み、ピンセットを入れてきた。 そして衝撃の一言が!!
「髪の毛が1本入ってました」
え? ええええっっっっ!!!!!
「・・・」 あまりの動揺に声も出ない僕。 「抗生物質を1週間分出しておきますね」 淡々と処方箋を書く先生。 「もし全部飲み切ってまだ痛みがあるようでしたら、診療所の方に行ってください」 そうして初めてニヤリと笑った。 「これなら診療所でも対応できると思いますので」
は、はい。すみません。。。
その後、帰社して状況を説明した時の周りの反応といったら…思い出したくもない。。。
[教訓] 耳で異音がするときには、まずは髪の毛を疑いましょう。(笑)
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