日々あんだら
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今日の帰り道、神谷町の駅に着いた時に衝動的に電車を降り、東京タワーに登ってきた。 東京タワーの3Fまではしょっちゅう来てたけど、展望台まで登るのは12年ぶり。
12年前の5月、大学4年生の僕は今働いてる会社の最終面接のために生まれて初めて東京に来た。 他の地方大学の学生たち(そのほとんどが会社の同期になった)と一緒に六本木近くのホテルに部屋を取ってもらった。 人事部主催の飲み会が終わったのがまだ早い時間で、田舎者たちは集団で夜の東京に繰り出したんだけど、六本木で遊ぶ勇気などなく、そのまま突っ切って東京タワーまで歩き、展望台まで登ったのだった。
確か、閉館直前で15分くらいしかいられなかったと思う。 夜景を眺めながら仲間の1人が「おれ、この街でやっていけるんやろうか…」って呟いたのをみんなで笑いながら、でも僕の胸にも同じような不安が少なからずあったのだった。
あれから12年経ち、上手くやって行けてるのかどうかは知らないけど、なんとか日々を過ごしている。 東京に気圧されることはなくなったけど、好きにはなれない。 慣れたはずの人混みに立ってても、時々香川の人間の感覚に突然戻って、その人の多さにビックリする。
あれから一度も登らなかったことに、深い意味なんか多分ない。 ただ面倒臭かっただけだ。 今日登ったことにも深い意味なんかない。 ただ、神谷町駅で衝動を感じた瞬間、パッと反応して席を立った自分がちょっと好きだ。
12年ぶりの展望台はカップルと家族連れと観光客に溢れていて、あの時よりゆっくり見ることもできなかったんだけど、カップルの隙間から覗いた東京の街に、あの時のような不安は特に感じなかった。 まあその違いがわかったことに820円の価値はあったと思おう。(笑)
ちなみに、さらに上の特別展望台にはまだ登ったことがない。 それは、なにか特別な時のために取っておこう。^^
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