日々あんだら
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2010年12月11日(土) 肖像写真


花を撮る時も、いつもポートレートを撮るつもりで撮っている。
(SONY NEX-5 + Leitz Summicron35mmF2)


先週今週といくつか写真展を見てきた。

東京都写真美術館でやってた『20世紀の肖像』展。
作りこんだもの、自然なもの、かしこまった記念写真…
たくさんの写真家が撮ったいろんな人の肖像写真がずらっと並んでいた。

様々なタイプの肖像写真が揃ってたけど、いいなと思える作品に共通していたのは、
写真家がその人にまっすぐ向き合って撮っているというのが感じられること。
ああ、最近のおれにない部分だなぁ、って思った。
その人まるごとと向き合うような覚悟が必要だ。
(もちろん、そういうのが感じられないしょーもない写真もいくつかはあったけどね)

個人的に印象が残っているのは、サルガドの写真。
クレジットなんか見なくても、サルガドの写真だとわかった。
やっぱりこの人の写真は抜群に光が美しい。

それと、47年前の岩下志麻がかわいすぎてびっくりした!(笑)
いや、今も綺麗な方なんですが、やっぱり極妻のイメージやん?
きつい美人、って感じやん?
昔の岩下志麻、「可憐」とか「清純」とか言う言葉がピッタリはまりそうなくらいかわいいです。
ホンマやばい。(てゆーか、ここに一番熱がこもってるってどうなん?笑)


とにかく、また人を撮りたくなった。その人そのものを写したような写真を撮りたい。





そして今日は、藤沢で開催中のひよこまめさんの個展を見てきた。

手書きの地図を頼りに(DMに手書きの地図なんか同封されたら、行かないわけにはいかん。笑)そこに着くと
まずはその会場の建物にやられた。
古くて、蔦が一面に絡み付いていて、いい具合にボロボロで、すごく味のある2階建ての、
たくさんの光が入ってくる屋根裏部屋。
そして、そこに並べられたモノクロの写真。
自分でひび割れ塗装したという額。

会場の雰囲気と、写真の雰囲気と、額の雰囲気とがぴったり合っていて、とても心地の良い空間だった。

お友達をモデルにしたポートレートが展示されてたんだけど、
僕はその表情の中の『余白』がいいな、と思った。
『余白』とは、見る人が想像する余地のこと。
完璧に決まりすぎていないために、見る人ごとにいろんなことを想像できるような写真だった。
そういう写真は見ていて楽しい。

やっぱり写真はいいなぁと思った。そしてモノクロを撮りたくなった。(単純。笑)


ちなみに会場に行ったらよく知ってる後姿が…ちぇぶさーーーん!!
最近某写真雑誌でレギュラーページを持つカリスマ主婦カメラマンが娘さんと一緒に来てました。
娘さんとは数年前に会っていたんだけど「昔デザフェスで会ったことが…」と言ってもわからない様子。
横からちぇぶさんが「変わっちゃったからわからないかもねー。昔はこんなんだったから」と
両手を大きく広げる形をした瞬間に「ああ!!」って言われました。
ええっ、それだけでわかるん?
同じ会社の人でもひさしぶりに会ったら気づいてくれへんで!?(笑)

他にも初めましてな方ともお話できたり、猫写真もらったりして、
太陽の光が差し込んでくる窓際のソファーで楽しいひと時を過ごしたのでした。

そういうところも含めて、やっぱり写真はいいなぁ。



そんなことを感じた週末。
そしてやっぱり自分も個展がやりたくなったのでした。(笑)


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