日々あんだら
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2010年10月25日(月) もう一つの再会


(MINOLTA α-7 + KONICAMINOLTA AF17-35mmF2.8-4(D) + FUJI RXP)


屋久島日記2日目。

この日も、また再会が。
そう、縄文杉。

2年前に登った時は大変やったんですよ。
もう泣きそうになりながら下山してきた。
1回会えたし、もうええわ、と心底思った。
屋久島に来ることはあっても、恐らく縄文杉まで登ることはないだろう、と。

でも、あれから25kgほど体が軽くなったのです。
本格的に登山する人の荷物1個分くらいのお肉を捨て去ったのです。
…今やったらもうちょっと楽に行けるんちゃうか?

そう思って再度チャレンジ。(笑)


前回は寝坊して、他の人たちより2〜3時間遅く登り始めた僕なんだけど、
今回はきちんと起きました。4時に。(笑)
4時半に宿を出発。(宿のおとうさんとおかあさん、2人とも起きて見送ってくれた。感謝!)
5時にバス乗り場に到着。ここからはシャトルバスで登山口まで。
5時半に登山口に到着。
トイレに行って身支度を済ませて、登山口に足を踏み入れたのが5時40分くらい。

早朝です。
真っ暗です。
てか夜です。
まさかいらんやろと思いつつも持って来てたヘッドライトが大活躍。
なかったら明るくなるまで待たなあかんかった。^^;

この日は、前回も含め2回計11日間の屋久島滞在の中で一番天気の悪かった日。
でもそれでいいのです。
だって「1ヶ月に35日雨が降る」って言われるくらい雨の多い島やねんもん。
これくらいの方が屋久島の森らしくていい。
(と言ってもほとんど曇りで、雨は縄文杉付近で30分ばかり降っただけやったけど)

トロッコ道を2時間半。
登りで3時間。
お昼前に縄文杉に到着しました。

やっぱり、二度目でも「おおおーーー」って声が出る。
また会いに来るとは自分でも思ってなかったもん。(笑)
見上げて、他の登山客の人たちと場所を譲り合いながら写真を撮影して、近くの東屋でお弁当を食べて。
「雨かー」って思いながら、自分とリュックにレインウェアを着せて。
たったそれだけの40分間のためにここまで来たのかーって思ったらちょっとおかしかった。(笑)

なんのために行くんやろうね。(笑)
僕個人だけの話かもしれへんけど、「縄文杉に会いに行く」なんて、単なる口実な気がする。
ただひたすらに、森の中を1人で歩きたいだけなんかもしれへん。
自分のリズムで歩いて、ハッとする光景に出会えたらカメラを構えて。
他にすることがないから、あとはただひたすら考え事をしてるだけ。
そんな10時間を過ごすために行ってるのかも。

…って言うなら、他の登山客がわんさかいるようなメジャーコース行くなよ、って言われそうですけど。(笑)
でもホラ、素人登山やから。
マイナーコースに行って万一動けなくなるような事態になったら怖いやん?^^;
(実際、前回の縄文杉アタックの帰り、トレッキングシューズのソールが両足ともペロンと剥がれた時には
 寝坊のせいで周りに誰も残っていなくて泣きそうになったもん。笑)


そんな贅沢な時間を過ごした1日。
往復時間は9時間45分でした。前回より15分短い。(笑)
かつ、前回よりはるかに(体力的にも精神的にも)楽に下りてこられたのでした。
それは体が軽くなったとか体力がついたとかもあるんやろうけど、
それ以上に「きちんとした登山用パンツを履いてた」(前回はジーパン)、
「トレッキングシューズが無事だった」って理由も大きいような気がする。^^;


そして、一番贅沢な時間は、帰って来てからのお風呂!
普段は烏の行水な僕も、この日だけはゆっくりたっぷり湯船につかりました。
登山に関して一番の充実感を感じるのは、目的地に着いた時でも登山口まで戻ってきた時でもなく、
下山した後の風呂の中だと思うんだけど、どうでしょう?(笑)
あと、その日の夜の布団の中やね。
ぐっすり、夢も見ずに眠ったのでした。



でもきっと、3回目もあると思う。(笑)


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