日々あんだら
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キミコさんのお別れ会に行ってきた。 多分4年ぶりくらいのパラボラ。 復刻メニューの角煮丼はあの頃の味がした。
懐かしいオーナーさん夫妻や常連さんたちと、暗くなるまで思い出話に花を咲かせた。 手ぶらで行ってしまい、途中でキミコさんの大好物だった「力餅」のおはぎを勾玉さんと買いに行った。 キミコさんへのあいさつは他に思いつかなくて、手を振って「じゃあ、また」って言ってお店を出た。 あの頃と同じように。
きっとあの場所に足を踏み入れることは二度とないだろうし、 あの場所で出会った人たちの何人かとはもう会うこともないだろう。 そう思うと「場所」って不思議だ。 中崎町のT字路のつきあたりに、相変わらず窓に蔦が絡まったお店があって、 テーブルも椅子も窓の格子にかけられた鉄瓶も変わってない。 でも、そこにいるべき人が1人いなくなるだけで、全く別の場所になってしまう。 そこで生まれたいくつかの繋がりも途絶えてしまう。 「人」や「繋がり」や「思い出」も、全部ひっくるめて「場所」なのだ。きっと。 (今朝、Rでそんな話をしてたな…)
ちょうど1年前の今日、たまたま僕は大阪に居た。 だからあの日、モモさんからメールをもらって、お通夜に参列することができた。 そして今日。 多分、キミコさんに呼ばれてるんだと思う。 あのかすれた声で「ひでちゃん、最後に遊びにおいで」って。 遊びに行けて、本当に良かった。
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