日々あんだら
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祖父の七回忌。 40分間の読経の間、ずっと祖父のことを思い出していた。
亡くなって2ヶ月後くらいに四十九日の法事。 その2年後に三回忌。 その4年後に七回忌。 その6年後に十三回忌。
法事は、故人の供養というより、思い出すためにやってるんじゃないかとふと思った。 日々の中で時々思い出すことはあっても、何十分もの間、故人のことだけを思い出すことってあまりない。 それくらいのペースで、きちんと思い出す時間があってもいい。 (いや、思い出すこと自体が供養なのかも)
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そう言えば、祖父の四十九日の法事の後、とてもびっくりしたことがあった。 珍しく弟と2人で東京に戻ることになり、同じ飛行機で羽田空港に着いた。 「羽田に彼女が迎えに来てるから」 そう聞いていたんだけど、羽田の到着ゲートに着くと、2歳くらいの小さな男の子がトコトコトコとやってきて 弟の脚にしがみついた。 そして、弟を見上げて「パパ!」と呼んだ。 弟は「ただいま」とその男の子を抱き上げた。
弟は当時独身。 その驚きを顔に出さずに、弟の彼女に挨拶できたのは自分でも上出来だったと思う。(笑) その女性は今では僕の義妹となり、 お土産の飛行機のおもちゃが怖くて泣いていた男の子は小生意気な小学2年生になった。僕の甥っ子だ。 そして、4人で晩御飯を食べた後、「おっさん、高給取りやろ?」と僕に食事代を奢らせた弟は、 去年の転職で僕より高給取りになった。(涙)
あれがちょうど6年前のこと。 そう考えたら、長いのか短いのか。 あの頃から周りの人たちや状況は変わって来てるけど、僕自身はなにか変わったんだろうか?
羽田の到着ゲートの前にあるあの時のお店で、あの時と同じカレーを食べながら、ふとそんなことを思った。 これくらいのペースで、そんなことを考える時間があってもいい。
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