日々あんだら
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2007年09月27日(木) カレー




ウチの会社には2Fと最上階と、食堂が2つあって。
2Fのは普通の社員食堂。
最上階のはお客さん呼んで会食したり、社内でもちょっとエライ人が来るパーティーとかに使われてます。
つってもちょっと内装が綺麗で、ピッとしたカッコの人が給仕してくれて、
パッと見豪華な料理が出てきて…くらいのもん。んで高いねんやっぱり。

でも、そんな中で、カレーだけはすごい。ここのカレーはホンマに旨い。
このカレー好きな僕だけど、欧風カレーでここのを越えてるお店はほとんど知らない。
このカレーの味に惚れた前会長が某ホテルの料理長を引き抜いてきた、という噂があるくらい。
そんなわけで、立食パーティーでの一番人気はこのカレーなのです。

もう乾杯してグラスを置いた瞬間、若手がカレーの前に行列を作る。
そして食う。
お代わりもする。
そんな若手の反応を見ていたベテラン陣も「そんなにカレーが旨いのか?」と興味を持つわけで。
「当たり前ですよ。ここでの食事はカレーに始まりカレーに終わるんです」と胸を張る僕に、
「だからそんなに太るんだよ」と容赦ない上司。
「う…後で黒烏龍飲んときます…」



今日は職場の歓送迎会でした。会場はもちろん最上階の方。
そうするともうみんなの興味はただ一つ。

「カレーは頼んだのか?」
「何人分頼んだん?」
「肉のとエビのと、2種類にしようぜ」
「あ、僕エビ嫌いなんで却下です」


そして会場へ。
10分ほど早めに行ったので、会場はまだ設営中で。
そんな中みんなで乾杯の練習(という名目のただの飲み)をしながらも、
「あそこにカレーが来るんだな」
「あ、今来ましたよ」
「あれで何人分くらいだ?」
「さぁ…10人分くらいじゃないですか?」
「ちょっと少ないですねー。今日15人だから」
「これはスタートダッシュが重要ですね」

ひそひそと言葉を交し合う我々。
冷静に考えたら20代から50代までいい大人が集まって、なにカレーカレー呟き合ってんねん。(笑)
でもホントそれくらい旨いんやってば。

そして乾杯。一口飲んでグラスを置き、自然発生する拍手。
ああ、サラリーマンやなぁと実感する瞬間。(笑)
そして拍手が発生した時と同じく自然と収まると同時に競歩並のダッシュを見せる我ら。(笑)

ぬおー、やっぱりうめぇ。
味は万人受けを考えてかあまり辛くはなく、スパイシー好きな僕には本来ちょっと物足りない味。
でも甘味とトマト(多分)の酸味が絶妙のバランスで、妙に奥深い味なのです。
うめぇ!ヽ(´▽`)/


パーティーも終わりに差し掛かった頃、仕事の関係でパーティー中盤にやってきた先輩が僕に近づいてきました。

「hideくん(仮)さ、カレー食べた?」
「食べましたよ」
「めっちゃ食べた?」
「いえいえいえ、1杯だけです」
「ホントに?」
「ホントです」
「ホントのホント?」
「だからホントですって!」
「そっかー…」
「なにか?」
「おれが来た時にはもうカレーが無くなってたから、絶対hideくんが食べちゃったんだと思って」
「どんな濡れ衣ですか!」

そら僕はカレー好きですよ。手首切ったらカレーが流れますよ多分。
でもね、15人に対して10人分くらいしかないカレーを人の分まで食べるほど子供じゃないですよ。
お代わりしてたんはもっと若い連中やっちゅうねん!!(笑)

その後も先輩は「そっかー…」「まあ、仕方ないなぁ…」と呟いていたのでした。
いやいやいや、どんだけ悔しそうなんですか。(笑)




ところで明日は別の懇親パーティーが2Fの食堂でありますが。
一部の人間(主に僕)の熱い熱い想いに応え、カレーだけは最上階から持ち込みます。

「カレーを2Fまで運んでいただくことになりますが…」
「大丈夫です。僕が運びます!」
「えーっと、食べ終わったやつは…」
「僕が持って来ます!」
「2Fの食堂の方はいいって仰ってるんですか?」
「僕が今から説得してきます!」
「…」
「…どうしてもカレーはこちらのじゃないと嫌だと言ってる人間がいるんです!(今あなたの目の前に)」
「わかりました、そういうことでしたら」

熱意で説き伏せました。
2Fに最上階のカレーを持ち込むのは我が社の歴史上初めてだそうです。(笑)


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