日々あんだら
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(SRT101+MD TELE.ROKKOR135mmF2.8、EB-3)
下の弟が生まれた時、僕は4歳と7ヶ月だった。
僕と同じ病院で生まれた弟は、母親と一緒に母方の祖父に戻っていた。
祖父の家は小さな山、というか小高い丘の一番上に建っていてやたらと広く、
庭からは眼下にキラキラ光る海が見えた。
梅の香が漂い、鳥が鳴いていた。
『あの変な鳴き声の鳥、なんなん?』
と問う僕に、
『あれはな、鶯や』
祖父は教えてくれ、口笛で鳴き真似をしてくれた。
とても器用な人だった。
夜になると祖父は豚汁を作ってくれた。
それがとてもおいしくて、僕は何杯もお替りをした記憶がある。
(4歳の男の子に何杯も食べられるわけはないので、本当は1杯だけなんだろうけど)
だから僕にとって、梅の香と鶯の鳴き声は祖父の家がRootsだし、
26年経った今でも豚汁が大好きなのは、「母の味」ではなく実は「祖父の味」なのだ。
駅から帰ってくる途中、小さな梅園の横を通り過ぎる時に嗅いだ梅の香が、
僕にその時の記憶を蘇らせてくれた。
…って、
弟の誕生日までまだ1ヶ月ありますからーーー!!!
地球温暖化も甚だしいわっ!!ヽ(`Д´)/
ホンマにやばいよね。あれからまだ26年しか経ってないのに。
明日は大阪!! 1年前、僕の空間だったところに行ってきます。 1年後の今は、みんなの空間になっているはず。
みんなのRootsを楽しみに。
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