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| 2006年10月04日(水) | 槇柏 |
(AUTOCORD･ROKKOR75mmF3.5、EKTACOLOR PRO160)
帰り道。
ふらっと立ち寄った本屋で立ち読みした雑誌で、1枚の写真を見た。
鳥肌が立った。
モノクロで撮られた大木の幹の写真。
鳥肌と同時になにか懐かしさを感じた。
土門拳。『槇柏』。1955年、小豆島。とあった。
この木だった。
僕が生まれた小さな病院の隣に立っている大木。
勝手に自分の守護木だと思い込んでいる。
それを、僕が生まれる21年も前にあんなに圧倒的な存在感で撮っているなんて。
悔しい。
｢土門拳｣という名前が、どれほどのビッグネームかは知っている。
でもそんなことは関係なく、悔しい。
その雑誌はあえて買わなかった。
あの槇柏を超える写真をいつか撮ってやる。
