日々あんだら
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2006年08月31日(木) 真空パック


(FinePix F30、ISO100相当)



僕はデジタルで撮った写真&フィルムで撮ってスキャンした写真を
まとめて日付ごとのフォルダにぶち込んで保管している。
フォルダには日付とその日のイベントのタイトルをつけて。
そうしてると「確かあの時撮った写真」って思い出した時に探すのが簡単。
(フィルムは使ったカメラごとに追番を取って、フィルム袋とその写真のアルバムにマジックで記入)

で、こないだちょっと用があってそういうフォルダの1つを覗いてみた。
上手く撮れたのも、手ブレやピンボケしてるのも、「ちょっとその表情はどうやねん?」って顔の友達の写真もまとめて放り込んでるので、順番に見ていくと面白い。

すごく決まった表情の直後の気の抜けた顔だとか。
路地の向こうから歩いてくる友達がだんだん大きくなって来たりだとか。
激不味キャラメルを恐る恐る口に入れて噛み、いきなりしかめっ面になって悶絶している写真も
コマ送りのように撮っている。
こういうのって動画で撮るよりコマ送りの写真で撮ってる方が眺めていて面白い。

食事に行ったカフェで、友達がベーグルにいろんなものを載せて、挟んで、写真を撮って、食べて、食後のお茶を飲んで、また写真を撮って、というのも全部撮っていて、いったい自分はなにをしてたんだ、とか思う。
自分も同じものを食べてたはずなのに、こんなに撮ってたら食べられへんやろ?(笑)



上手く撮れた写真だけ残して、あとは全部捨ててしまうという人もいるらしい。
デジタルだとなおさら。いい写真だけ残して、失敗した写真はその場で消してしまう。
でも「作品」と呼べなくても、他人が見ていいと思ってくれなくても、
自分で見返したらそこに他人には見えないなにかが写ってたりはしないんだろうか?
ボケた写真に友達の表情は写ってなくても、写真を見ることでその時の表情を思い出すことだってある。
ブレブレの写真だけど、その時の空気やみんなの笑い声や自分の気持ちが蘇って来たりする。
彼女の最高の笑顔は写真にしなくても覚えてるだろうけど、その笑顔の直前にどんな表情をしてたかなんて、
写真で残していないと覚えていられないだろう。


自分の「作品」(と言ってしまえばえらそうだけど)として人様にお見せできるような写真以外の、
ブレッブレでボケッボケな失敗写真も捨ててしまうにはもったいなさすぎる。
カメラは記憶を記録するための道具だけど、写真を見ることで記録を記憶に戻すこともできる。


記憶の真空パック。


捨ててしまうにはもったいないと思いません?




…その結果、部屋の床には本棚に入りきらない写真やフィルムが山積みで、
3台目の外付けHDD(250GB) がもうすぐいっぱいになりそうな勢いなんですが。(涙)
誰か、フィルムの整理を手伝ってくれません?晩飯おごるから…


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