日々あんだら
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2006年03月19日(日) 前撮り


15年前には想像もしてなかったような関係になってたりするから、人生はおもしろい。
(α-7D+AF50mmF1.4New、ISO100相当)


ここ最近、ウエディングフォトグラファーモドキとして活躍(?)しているhideですこんばんは。
てことで、今日は親友の前撮りin高知。
昨日の悪天候が嘘みたいに晴れ渡った空の下、ドレス姿で寒イボ立てつつ頑張るカップルを撮ってきました。


美容院から帰ってくるのが遅れて、予定より1時間遅れで始まった今日。
1着目のドレスは淡いピンクのマーメイドライン。
髪に挿してもらった同色のカーネーションとピッタリの色。
このドレスは彼氏の強い要望で決まったものなのだそう。
「(マーメイドラインは)男の夢っすよ!」と熱く語る彼と、固い握手を交わす。
「まぁ、ケツのでかさは際立つけどな…」と呟くと彼女に睨まれた。(笑)

昨日ロケハンに行った山から撮影スタート。
手伝いに来てくれたねーさんの運転で山へ向かう。2人がよくツーリングで行ってたところだそう。
岩場の上に立つ2人を撮るのに、寝転がらないとガードレールをカットできないとわかっていたので、
砂利がゴロゴロしている道の脇に寝転がって撮る。首が疲れる…
で、起き上がろうとした時に事件が起きた。
体重をかけた脚が砂利で滑る。右手はカメラを抱えてるので踏ん張れない。
そのまま右ひざと左ひじを思いっきり打ちながら砂利の上で1回転。
そのまま止まるよりもう1回転した方がダメージが少ないと咄嗟に判断してもう1回転。
ジーンズの下の右ひざは出血してました。名誉の負傷。
それでもカメラにはかすり傷一つつけなかった自分を褒めたい。(笑)

まだこの時間帯は晴れたり曇ったりで、曇るとさすがにちょっと肌寒い。
特に夏の本番を見越してドレスを作った彼女はメチャクチャ寒いらしい。
風が吹くたびに「うぉーーー!!」っと雄たけびを上げる。
…いや、だからそういうカッコしてる時くらい言葉遣いに気をつけろって。。
「だって寒いんやもん!こんなん裸と変わらんのやで。アンタもパンツ一丁になったら分かるわ!」
…裸とは違うとオモウ。。。
「コォーーーッ」
何してんの?
「気を溜めんかったら耐えられん」
…ド○ゴンボールですか?(笑)


次のロケ地はバイク屋さん。
彼の愛車がそこにあるのだ。(車検通すのが間に合わなかったらしい。笑)
店長さんには予めお願いをしていたので、店の中に愛車を置いて一緒に撮らせてもらう。
「結婚式場にバイクを運んだことはあったけど、こんなのは初めてやなー」とは店長さん。
「店やってたらいろんなことが経験できますわ」と笑う。
お店の中はちょうどいい柔らかい間接光が入ってくる。僕の一番得意な光。
その中でバイクと彼と彼女を撮る。
30〜40分撮ったところで、店の前にバイクを出してもらってそこで撮る。
…んだけど、普通の道の前なので、車がガンガン通る。自転車もチャリンチャリン通る。人もトコトコ通る。
め、めっちゃ注目されてますけど。。。^^;
車なんか脇を通り過ぎる時にはみんなスピードを落として最徐行である。(笑)
バイクってあまり撮ったことがなかったので苦労したけど、
逆にバイカーな彼がいろいろアイディアを出してくれて助かった。
小道具があるといろんなパターンで撮れて面白いということを再確認。
天気もドンドンよくなっていって、2人のノリもドンドンよくなる。
最後に照れまくりの店長さんと記念撮影して、こちらは終了。
帰りに駐車場で車に乗ろうとしたら、遊んでいたバイク屋の娘さんとお友達(?)が寄って来て、
2人に「おめでとうございます!」ってお祝いを言ってくれた。
幼い2人の目に憧れの色が輝いていて、彼女たちも将来こんなお嫁さんになりたいのかなぁって
微笑ましく見ていたら…

「よっこいしょ!」
掛け声をかけて車に乗る友人。
…いや、だから夢を壊すような言葉遣いはやめなさいって。|Д`)


お色直しと昼食を兼ねて一旦2人の部屋に帰る。
3時を回った遅いお昼は2晩寝かしたシーフードカレー。
16年付き合って来て、実は彼女の手料理を食べるのは初めてだったりする。(笑)
大量に入った貝柱のダシが効いてておいしかったので、思わずお替わりしてしまう。
ダイエット勝負最終日に訪れた思わぬ落とし穴。

ご飯を食べ、白のウエディングドレスに着替えてから出発。
向こうの部屋で着替えていた彼女の声が響いてきた。
「ね、ねーさん、ちょっと手伝って欲しいんですけど…」
採寸間違って背中のファスナーが上がらないらしいよ。(笑)

またまたねーさんの運転で今度は海へ。
ねーさんのハイテンショントークで僕のテンションも上がる。
多分この日最高のテンションで海に到着した。
海には彼のお母さんも来ていた。気になって仕方がなかったらしい。
「いつもお世話になります」と頭を下げられて慌てる僕。
いや、むしろこちらがお世話になってます。m(_ _)m

上がりきったテンション。
撮り慣れて来た僕に撮られ慣れて来た2人。
僕の好きな空と海。
夕方にかかってきた柔らかいの光。
得意な影を生かして撮ることのできる広い砂浜。

ここまで条件が揃っていい写真が撮れないわけがない。
ああしよう、こうしようというアイディアがお互いいくらでも湧いて来て、2人の表情もどんどん良くなって行って。
途中で通りがかりの中学生くらいの女の子2人が「すごく綺麗なんで写メ撮らせてください」って寄って来て。
「メッチャかわいい〜」って言われてニッコリ「ありがと〜♪」と微笑む彼女。
「謙遜しろ、謙遜!!」と叱る僕。
そんなこんなであっと言う間に2時間過ぎてしまいました。
最後はお母さんやねーさんとの記念撮影もして、飛行機の時間が迫って来たので今日の撮影はここまで。

空港まで送ってもらった車の中でねーさんが「ホンマに2人がこうなってくれて嬉しいわ」としみじみ呟く。
(3人は同じ職場で良く知っていたらしい)
「ありがとうございます」と答える彼に対し、彼女は「そうですかー?」と。

「そこは『ありがとうございます』って言っとけ。その答えは『綺麗』って言われた時に言え!」
すかさず僕のツッコミが飛ぶのだった。(笑)



帰って来て今日の写真を早速パソコンに落として見てみた。
今まで見た中で一番幸せそうな顔の彼女がたくさん写っていた。
15年前、彼女のウエディングフォトを撮るようになるとは想像すらしていなかったけど、
でも彼女の一生の記念を僕の手で残させてもらえることを嬉しく思う。
もっと幸せそうな顔を6月に撮らせてもらおう。
それまでにファスナーが上がるようになっとけよ。(笑)


2人とも、本当におめでとう。
末永くお幸せに!!^^



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