日々あんだら
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2006年02月23日(木) 久々にマニアック話(AF50mmF1.4NEW)

えーと、マニアックな話です。興味ない人はスルーしてください。



AF50mmF1.4NEW。
僕が今持っているα用レンズの中では一番気に入って使っているレンズである。
明るいレンズなので暗いところでも使いやすいし、他のレンズに比べると写りが僕の好みに近い。
α-7Dにつけると75mm相当になって人を撮るには使いやすいし。
こないだの個展に出したメインの31枚の内、数えてみたら1/3はこのレンズで撮っていた。
ある意味、今の僕のメインレンズと言ってもいいかもしれない。
(にしても使いすぎやろ。笑)

で、このレンズ、いつも1〜2段絞って、f2〜f2.8くらいで使っている。
個展の作品で言えば、10枚くらいあったこのレンズで撮った写真のうち、開放のf1.4で撮ったのは1枚だけだ。


…って話を個展会場である人にしたら「なんで?」って聞かれたので「絞り開放やと線がにじむんですよー」って言ったんだけど、
どうもよくわかってもらえなかったらしい。^^;
なのでここでその説明をしてみる。(ここを見てるかどうかはしらんけど。^^;)


作例1-1:R caféの恐竜 (こいつ、ラジコンできちんと歩くし吼えます。笑)

































どちらもα-7D + AF50mmF1.4NEWで、左がf1.4、右がf2である。ピントは煙草の先。
もちろん左の方がボケ量が大きい。(恐竜の目を見比べたらわかりやすいと思う)


作例1-2:上の作例のピントが合ってる辺りの拡大図(怖っ!!)

































こちらも左がf1.4、右がf2。
違いは一目瞭然でしょ?
左の作例はタバコの輪郭が(ピントが合ってるところも)明らかに線がにじんでいて全体的にぼんやりしている。
1段絞った右の作例は、そのにじみが消えてスッキリ♪
(ホントはもう1段絞ってf2.8くらいにした方が綺麗だと思うけど、f2で十分実用的)


このレンズ、フィルムで使ったらこんなに差ははっきり出ないと思う。
(このレンズが使えるフィルムカメラを持ってないので試せないんだけど)
デジタルはフィルムよりもレンズの癖が出やすいのでこんなはっきりした違いになるんだろうな。
絞り開放だとピントが合ってても合ってないように見えるんですよ。
なのでそれが嫌で普段はf2〜2.8くらいで使ってます。


でも、この程度の癖だと「レンズの味」って言ってもいいと思う。
『デジタル対応』で絞り開放からビシビシ使えるAF17-35mmF2.8-4(D)だと写りがギスギスするし、
いかにも『デジタル』って感じの写真になるのであまり好きではない。
1段絞って解消されるくらいの癖ならたいした障害にはならないし、
使いようによってはボヤンボヤンの方がはまったりするしねー。


てことで、昨日の日記にアップした写真だけど、
作例2-1:R café 2階の鉢植え

































これも左がf1.4で右がf2。
好みにもよると思うけど、僕はこういう絵柄だと左の方が好きだなー。
絞りでボケ具合だけではなく、描写まで変わってしまうレンズの方が面白いと思う。

ついでにこっちも拡大してみる。(笑)
作例2-1

































左のf1.4と右のf2を見比べると、被写界深度の深さだけではなくて
ピントが合ってる部分の線の締まり具合も違うのが分かると思う。


ちなみにAF50mmF1.4の旧型も借りてて使ったこともあるんだけど、f2でもまだボヤボヤで2.8くらいまで絞ってやっとしっかりしてくる感じでした。
それだと夜の室内で撮る時にちょっときついしなー…
さらに、円形絞りじゃないから、f2とか2.8まで絞ると光源ボケが六角形になるし。
「気に入ったなら1万円くらいで譲るよ」と言ってくれてたんだけど、3万円以上出してこっち(NEWの方)買っちゃいました。^^;



ちなみにこのレンズを買うことを決めた理由がこの1枚。
下山さんから借りて1枚だけ撮った写真。個展に出していた唯一のf1.4フォトです。
Sねーさんの笑顔もいいけど、後ろの笑顔のボケ方がステキ。(笑)































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