日々あんだら
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2005年09月08日(木) 行きつけのお店





昨日、20時くらいに仕事が終わって帰ろうかと思ったんだけど、
東京から出張してきた先輩が一人で仕事しているのが目に入った。
僕以外に知り合いがいないこの状況でほったらかしでは帰れんよなぁ…
とは言え、黙って待ってたらいつまで仕事してるかわからないのでさり気なく声かけてみる。

「まだかかりそうですか?」
「うーん…もうちょっと」
「良かったらラーメンでも食べに行きません?」
「うん、いいねー。じゃあ9時目標に頑張るよ」

…あと1時間かよ。
声をかけたことをほんの少しだけ後悔する。


1時間後。
約束どおり仕事を終えた先輩と会社を出る。
ラーメン屋に向かいつつ「そういや今日はお客さんを迎えるんでしたっけ?」と何気なく聞いてみる。
「うん。オーストラリア人なんだけどね、ホテルに着くのが11時半らしいよ」

え?あと2時間半?

「…ラーメンでいいですか?」
「せっかくだから飲みに行こうか」


…どんどん計画が崩れる。

この先輩と知り合ったのは今年の初めくらいで付き合いも浅く、飲みに行くのも初めて。
でもお酒が好きらしく、普段は寡黙で無口なのにお酒が入るとどんどん会話にいきおいがつく。

「今いくつ?」
「こないだ29になりました」
「ああ、僕らが報告会してた日ね」
8月10日はみんな出勤日でした。
僕は夏休みをずらして取ってよさこい行ってたけどね。
休みの前後で課長にネチネチチクチク言われましたけどね。

「じゃあ、もうすぐだね」
「なにがすか?」
「20代の間はさー、勢いで酒が飲めるんだよ」
「へー」
「それが30になった途端に飲めなくなってさ」
「体が変わっちゃうんですねー。ま、僕は20代から飲めませんけど。(笑)」
「そのうえ飲み友達も結婚しちゃうしね」
「嗚呼、わかります」
「でも雰囲気のいいバーとかで飲むようになるとまた飲めるようになってきたんだよ」
「なるほど」
「20代は勢いで飲むけど、30代は雰囲気で飲むんだよ」
「く〜っ、かっこいいですねー。僕なんか口が裂けても言えません」
「行きつけのバーとかできてマスターや常連さんと喋りながら飲むのが楽しいねー」

そこでふと思いついて言ってみる。

「ま、僕は飲まないんでバーとかには行かないんですけど、いきつけのカフェは何軒かありますねー」
「へー、いいね、そういうの」
「会社帰りにふらっと立ち寄って晩御飯食べながらお店の人と喋ったりねー」
「いいねー。でもそういう店ができると婚期が遅れるよ
「はうっ」

35歳独身男性のさり気ない、しかし妙に重みのある言葉が、まっすぐ僕の胸に突き刺さるのであった。




今日は会社を定時で上がったので、まっすぐ帰るのもつまらないしR cafeに寄る。
最近お気に入りのキャラメルミルク(HOT)やチョコレートケーキを頬張りつつ、
ユミさんやうーさんと喋る。
『空と僕』のDMが置いてないことに気付き、とりあえずカバンの中に入っていた8枚を置かせてもらう。
(誰か、補充頼む)
そのうち晩御飯時が来たのでハヤシライスをオーダーし、
持ってきてもらったところで昼がカレーだったことを思い出す。
ユミさんのお友達で同郷出身の人が来たので、紹介してもらう。

で、帰り際に思い出してユミさんに行ってみた。
「こういう風に、帰りに一人で立ち寄れる店が増えたら婚期が遅れるらしいですよ」
えーっ!!

びっくりするような大声。心当たりがおおいにあるらしい。

「一人でお店入るの平気なんですけど…
帰りにいろんなところ寄って帰るから、部屋にいる時間メッチャ短いですよ」

そう言いながらショックを受けるユミさん。僕以上にこの言葉が突き刺さっているように見える。

「一人旅なんかしてる場合じゃないですよね…」

そう呟きつつ、8月に引き続いて11月に小豆島一人旅を決行するらしいですよ。(笑)





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