日々あんだら
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2005年04月26日(火) 『スラム・ダンク』





1ヶ月ほど前、時間潰しに入った本屋で偶然見つけた雑誌。
たまたまその号が「スラムダンク特集」でした。
昨年夏に単行本累計1億冊(!)発行記念で、8月10日の主要5紙に掲載された、全面広告と、
三浦半島の廃校になった高校で秋に4日間だけ行われたイベントの特集。

連載中、毎回夢中になって読んでたし、弟が全巻揃えていたのでそれを借りて何度も読んで。
…あの最終回からもう10年近くも経っていたことに驚きました。
その10年間にもたくさんの人が単行本を買い続けていたことにはさしたる驚きはありませんでした。
(累計1億冊にはちょっとびびったけど。笑)


スラムダンクは、僕が読んで初めて泣いた漫画。
未だに何回読んでも、三井が散々暴れた後、やって来た安西先生を見て泣き崩れるシーンと、
インターハイ出場をかけた陵南戦のラスト、小暮がスリーポイントを決めるシーン、
それに山王戦のラストの方は絶対泣いてしまいます。(笑)


その雑誌もつい手にとって買ってしまい、待ち合わせまでの間にカフェで読んでいました。
廃校でのイベントは、「山王戦から10日後のメンバーの姿」を作者が黒板にチョークで描いていったもの。
20数枚の黒板を全部使って描いていたそうです。
三浦半島のぺんぴな場所でたった4日間だけ行われたそのイベントに足を運んだ人たちが、
ノートに書き残した言葉がいくつか紹介されていました。


その中で一つ印象に残ったのは、高校2年の秋だか冬だかに大怪我をしたバスケ部員の言葉。
お医者さんからは「リハビリに1年以上かかる」と言われ、夏の総体は無理だと絶望的になった時、
安西先生の「諦めたらそこで試合終了だよ」という言葉を信じてリハビリに励み、
完治はしなかったものの周りも驚くような回復を見せて、最後の大会では得意のスリーポイントも決めた、
というようなことが書いてありました。
「医者や看護婦の言葉より、安西先生の言葉を信じて頑張りました」と。

この言葉を読んで、真昼間の明るいカフェでふいに涙ぐんでしまったり。^^;
周りに気付かれないようにあふれそうになる涙を拭きとりました。花粉症でよかった。(笑)

実在するお医者さんや看護婦さんよりも、「安西先生」という作者の作り出した人の言葉を信じ、
奇跡を起こしてしまったバスケ部員の男の子。
彼にとっては、もしかしたら今後の人生の支えになるかもしれないことだったかもしれません。
ある1人の人生に奇跡を起こし、その後の人生の支えにまでなってしまうような人間を、言葉を創り出せるってすごいことです。



この特集を読んで、またスラムダンクが読みたくなり、それ以来ネットカフェに通う日々。
で、昨日、1ヶ月かかって全31巻を読み終わりました。
しかもラスト4冊は2回読んで、同じところで2回ずつ泣きました。(笑)

いやー、やっぱこいつはすげーや。これは全巻揃えなあかんやろ。
マクロレンズよりこっちが先。(笑)


まだ読んだことがない人は1回読んでみることをオススメします。
読んだことがある人も「しばらく読んでないなぁ」という人は、是非もう1回読んでみては?^^



話は変わりますが、1ヶ月ぶりに新作アップしました。
いい意味で、「遊びながら」撮った写真。ものすごく楽しんで撮れました。
僕にしては少枚数なので、よろしかったらどうぞ。

BBSに感想残してくれたら喜びます。
きっとモデルも喜びます。^^


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