日々あんだら
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日曜日、α-7Dとポラのほかにもう1台カメラを持って出かけていた。 minolta uniomatである。
このカメラはレンジファインダー式のレンズシャッター機である。 コンパクトカメラのカテゴリーに入るのかもしれないが、小型の一眼レフ、 例えばオリンパスのOMシリーズやペンタックスのMXやMEなんかに比べると大きい。(笑)
このカメラ、手に入れたのはSRT101を入手してから1〜2週間後の日曜日だったと思う。 当時住んでいたところからすぐ近くの公園で、月に1回大きいフリーマーケットが開かれていた。 そこをブラブラするのが僕と友達の楽しみだったんだけど(いらないものが増える増える…)、 そこにカメラを並べているおじさんがいたのだ。
なぜかそういうところでカメラを売ってる人って横柄なのが多い。 僕が首から下げたSRT101を見て「ダメだよ、そんなカメラ使ってちゃ」とか言われたこともある。 (もちろんその人からはなにも買わなかった)
で、そのおじさんもなかなか横柄な態度だった。 「それ見せてもらえますか?」とCanon 7を指差すと(当時は別にミノルタ一辺倒ではなかった) 「落とすなよ」とぶっきらぼうに言って手渡してくる。 いろいろいじってみたけど、イマイチ魅力を感じなかった(しかも4万くらいした)ので返した。
と、その影に「minolta」のロゴが見えた。 「それ、見せてもらえますか?」と取ってもらった、そのカメラがuniomatだったのだ。 早速、シャッターを巻き上げて切ってみる。 「シャ」っとかすかな音を立ててシャッターが切れた。 露出計も生きている。 裏蓋を開けてシャッターを開いて、レンズの状態を見ると、レンズは傷とカビとクモリでぼろぼろだった。
…ま、いっか。 2000円の値札がついていたそれを、1500円で買って帰って来た。
で、試しにこのカメラで撮ってみると、この傷・カビ・クモリの3拍子揃ったレンズで撮ってみると、すごかった。 ボヤンボヤンなのである。(笑) 特に明るいところで撮ると、光の当たっている部分がにじむにじむ。 でもそれが夢の中の景色のようで気に入ってしまった。
一時期「ロモなんかよりこっちの写りの方が好きやねん!」と主張してロモを買わなかったように思う。(笑)
が、だんだんカメラが増えるに従って、出番が減ってきたわけで。 ここ1年半くらいは使ってなかった。^^;
で、久々に持ち出した日曜日。 このカメラを使う時にはあえて逆光とか、明暗差の激しい被写体を撮るようにしている。 巻き上げはものすごく軽い。「え?ホントに巻き上がってるの?」と不安になるくらい。 シャッター音は僕が持つカメラ(デジカメ除く)の中で一番小さい。 「シャッ」とかすかな衣擦れのような音がするだけだ。 (多分歩いてる人の後ろ1mのところでシャッターを切っても気付かれないと思う) レンジファインダーは、二重像がわずかに上下にずれているが、左右はだいたいあっているらしく、 ピント合わせにはたいして問題ない。
久々にこのカメラを使ってみて、ちょっと惚れなおした僕だった。 焼き上がりを見ると、やっぱりふんわり柔らかく撮れていた。
世界に1つしかない、特製のソフトレンズ。 これからも時々は使ってみようと思う。^^
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