日々あんだら
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2005年04月19日(火) 傷・カビ・クモリ。




日曜日、α-7Dとポラのほかにもう1台カメラを持って出かけていた。
minolta uniomatである。

このカメラはレンジファインダー式のレンズシャッター機である。
コンパクトカメラのカテゴリーに入るのかもしれないが、小型の一眼レフ、
例えばオリンパスのOMシリーズやペンタックスのMXやMEなんかに比べると大きい。(笑)

このカメラ、手に入れたのはSRT101を入手してから1〜2週間後の日曜日だったと思う。
当時住んでいたところからすぐ近くの公園で、月に1回大きいフリーマーケットが開かれていた。
そこをブラブラするのが僕と友達の楽しみだったんだけど(いらないものが増える増える…)、
そこにカメラを並べているおじさんがいたのだ。

なぜかそういうところでカメラを売ってる人って横柄なのが多い。
僕が首から下げたSRT101を見て「ダメだよ、そんなカメラ使ってちゃ」とか言われたこともある。
(もちろんその人からはなにも買わなかった)

で、そのおじさんもなかなか横柄な態度だった。
「それ見せてもらえますか?」とCanon 7を指差すと(当時は別にミノルタ一辺倒ではなかった)
「落とすなよ」とぶっきらぼうに言って手渡してくる。
いろいろいじってみたけど、イマイチ魅力を感じなかった(しかも4万くらいした)ので返した。

と、その影に「minolta」のロゴが見えた。
「それ、見せてもらえますか?」と取ってもらった、そのカメラがuniomatだったのだ。
早速、シャッターを巻き上げて切ってみる。
「シャ」っとかすかな音を立ててシャッターが切れた。
露出計も生きている。
裏蓋を開けてシャッターを開いて、レンズの状態を見ると、レンズは傷とカビとクモリでぼろぼろだった。

…ま、いっか。
2000円の値札がついていたそれを、1500円で買って帰って来た。



で、試しにこのカメラで撮ってみると、この傷・カビ・クモリの3拍子揃ったレンズで撮ってみると、すごかった。
ボヤンボヤンなのである。(笑)
特に明るいところで撮ると、光の当たっている部分がにじむにじむ。
でもそれが夢の中の景色のようで気に入ってしまった。

一時期「ロモなんかよりこっちの写りの方が好きやねん!」と主張してロモを買わなかったように思う。(笑)


が、だんだんカメラが増えるに従って、出番が減ってきたわけで。
ここ1年半くらいは使ってなかった。^^;



で、久々に持ち出した日曜日。
このカメラを使う時にはあえて逆光とか、明暗差の激しい被写体を撮るようにしている。
巻き上げはものすごく軽い。「え?ホントに巻き上がってるの?」と不安になるくらい。
シャッター音は僕が持つカメラ(デジカメ除く)の中で一番小さい。
「シャッ」とかすかな衣擦れのような音がするだけだ。
(多分歩いてる人の後ろ1mのところでシャッターを切っても気付かれないと思う)
レンジファインダーは、二重像がわずかに上下にずれているが、左右はだいたいあっているらしく、
ピント合わせにはたいして問題ない。


久々にこのカメラを使ってみて、ちょっと惚れなおした僕だった。
焼き上がりを見ると、やっぱりふんわり柔らかく撮れていた。

世界に1つしかない、特製のソフトレンズ。
これからも時々は使ってみようと思う。^^


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