日々あんだら
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2004年04月06日(火) おれ史上最高

           次の桜。(ってまだやるんかい)
日本下戸協会会長のhideです。こんばんは。
もうこの書き出しであんだらマニアなあなたには、この後の展開は丸見えですね?(笑)


今日は関西の大学からウチの会社に入社した新入社員たちの歓迎会。上は部長代理から下はペーペーまで、関西の大学出身者が20名ほど集いました。
…あいかわらずキャラ濃いなー、この人ら。
(※自分のことは棚に上げてます)

今回の歓迎会はこの不肖hide、幹事を拝命し精一杯努めさせていただく所存でございます。
綿密な計画のもと、出席者の確認、お店の予約、みなさんへの連絡等を的確にこなし、無事本日の会を迎え…


先輩A「司会へぼいぞ、減点-1!!」

後輩B「会場が変わったのに、僕のところには連絡が来なくて迷いました」

後輩C「集合時間を1時間も早く教えられて、待ちぼうけくらいました」

………(汗)

とまあそんな感じで場も盛り上がり(?)、新入社員たちも緊張が解けて来たなーと幹事の満足感を覚えていたその時、店長さんがでっかい朱塗りの杯を抱えて現れたのです。


「このたびは新入社員の方の歓迎会ということで、おめでとうございます!」
(うおぉ〜)
「当店からのお祝いといたしまして、こちらを用意させていただきました!」
(うおぉ〜)
「この杯は…」「金塗りの『寿』の文字は…」「ここに浮かべた三輪の菊の花は…」という店長さんの説明に、
いちいち盛り上がる酔っ払い一同。
ほほぅ、なるほど。といちいち納得する僕。(ほぼ素面)


「…そこで本日は、このお祝いのお酒を、酒豪であるhide様(仮)に!」
(うおおぉぉぉぉぉ〜〜〜!!!)
ここで盛り上がりは最高潮に達し…



………

…って、おいっっ!!!!(悲鳴)


そらそうさ。店長が名前を知ってたのは店を予約したおれだけさ。
でもな、それならそうで一応事前に確認取っとかんかい!
この店に来る人間がみんな酒豪やとでも思ってんのかい!!!

目に殺気すら浮かべ、店長を睨みつける僕。
その視線に気付き、「しまったぁぁっっっ!!!」という表情を浮かべる店長。


しかし、そんな2人の間に飛ぶ火花などかきけしてしまうほどの熱狂を撒き散らす酔っ払いども。
否、すでに暴徒。
…みなさん、目が据わってるんですけど。(汗)
ああっ、新入社員たちまで。(涙)

ここで固辞すれば市中引き回しの上磔獄門になりそうな勢いである。
正に飲めば地獄、飲まねば地獄。
えーい!どうせ散るなら派手に散ったるわっっ!!


申し訳無さそうな顔の店長(今さら遅いわっ)から杯を受け取る。
お、重いんですけど。メチャクチャ入ってるんですけど。
うわー、ファーストキスより緊張する。(違)

覚悟を決め、新入社員たちに「入社おめでとうございます!!」と叫んで、ぐいっと!
ぐいぐいっと!!
ぐいぐいぐいっと…
…ま、まだ無くならない。(汗)

そのころ急に正気に返った数人が、「おい、もう止めとけ」と僕の袖を引っ張るが、今さら後には引けない。
死ぬ気で全部飲み干しました。
異様なまでに盛り上がる一同。
すでに薄れかけの意識の隅に先輩Aの「プラス10点!」という声が聞こえて来たのでした。
いらんわそんなもん。


もちろん速攻で便所行きましたけどね。
喉に指をつっこんで無理矢理全部吐き出しました。(ああっ、料理がもったいない)
便所から出てくると、恐縮しまくった店長が「あの、酔い覚ましには柑橘系がいいそうですので…」とグレープフルーツジュースを持って立っていました。
「あの、こちらのお代はサービスで…」
当り前です。(怒)


えー、今は結構復活してますけど、お店で2回、寮に帰って来てから1回吐きました。冗談抜きでやばかった。
周りでしゃべってる人の声が、隣の人(新入社員・女性)のを除いて全く聞こえなくなりました。
でもそんな状況でも会計してもらい、一人頭の金額を計算し、みなさんから会費を徴収して清算した自分は立派だと思います。
…締めの挨拶に指名した課長の名前を普通に間違ったのはご愛嬌。
ていうか不可抗力。


明日は午前休もらいます。
その場に同じ部の先輩(下戸協会副会長)もいて、「課長にはおれから説明しとくから、明日の午前中は休め」と言ってくれました。


帰り際、店長に聞いたところによると、あのお酒は1合半あったそうです。
間違いなくおれ史上最高。
いや、むしろ、ここまで27年8ヶ月の生涯で飲んできた日本酒の通算量を10秒で越えました。

もうあの店には行かん。


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