朝から冷たい雨。目が覚めたら６時だった。
もうあの時刻は過ぎてしまってる・・・って想いながら普段通りの忙しい朝が始まった。

今年は１０周年って事でか・・・ＴＶでも震災特集が多く組まれている。去年とはエライ違い。９年でも１０年でも・・・１６年でも・・・想いはそう違わないはずなんだけど。

震災で亡くなった息子が最後の仕事として造った小さな橋。
息子は亡くなったけれど橋は無事に残った。そこに来ると息子に会える気がする。って言う方が（以前もＴＶで紹介されてたけど）今日その方がその橋に立たれた時にバックに綺麗な虹がかかっていた。
奈良でも朝の雨がやんで急に陽が差して来たんだけど・・・あの橋にかかる虹の映像には特別な想いがして胸にしみた。

１０年前、奈良に着て１年半が経っていたけど、前に住んでいた街が震災にあった事はかなりの衝撃だった。知ってる街が壊れていた。
ダンナの伯母さんも亡くなられた。棺がいっぱい並んでた話を後から聞いた。
急に窓の外が明るいと思って外を見たら高速道路が倒れていたって話してくれた従兄弟。当時連絡が中々取れないで心配したっけ・・・
私のように直に被災していなくても当時の話は思い出したらいっぱい出てくる。

忘れられない事が多い。でも、忘れがちな事も事実。
忘れたくても忘れられない人も多いのだろう。
多くの人の想いを抱えて又時が過ぎてゆく。
あの橋もいつか朽ち果てるかもしれない。
でもあの虹はあの方にとって消えない虹になるのだろう。