最近、ずうっとセージのことで重い溜息ばっかりついてる。
恋わずらい…ではない。
その発端は、日曜の電話。 「誕生日にi-podくれ」 の一言。 私のお誕生日の時、セージは何してくれた? いやいや、あの時の私達を考えたら当然かもしれないけど…。 一個2万近くもするものを、ねだるかい? しかも私に。 何度切り返そうと、逃げようとも、執拗にねだるセージ。
「そんなの、私の方が欲しい」 と言えば、 「じゃあ買って。そんで、1ヶ月後に俺にくれればいいじゃん」 という何とも傲慢極まりないお返事。
セージ曰く「元カノには強気」とのことで。 月曜にも <i-podは高いから一応、希望程度だけど。何かくれ> ってメールがきた。
全く、歯に衣着せぬ物の言い方をするようになったわねえ。
電話で「あげたら何くれるの?」と言ったら、 「あげても1万が限度だな」なんて言う。 ご飯奢るのも、友達には何でか奢ってしまうけど、元カノにはしないらしい。 良く分かんない。
だから <病気が完治して、セージに彼女がいなかったら考える> ってメールを返した。 といっても、本当にあげる気は毛頭ないけれど。
セージから聞いた話。 知り合った大学生の女の子が、お金がなくて帰れないから来てって、 呼び出されたんだって。 そこで、映画見て、ご飯食べて、お茶して、帰ってきたらしい。 彼女がお金がないからって、全部セージがお金出したって。 「見たくもない映画を見させられて、お金払って破産だ」なんて言ってたけど。
りうは付き合ってからもその前もそんなこと、一回もない。
聞いててむかむかした。
セージが大学生の子を好きなのか知らない。 その子がセージを利用しているのかもしれない。 知らないけど。
「そいつと遊ぶと疲れる」なんて言いながら、迎えに行ったのはただのお人よしなのか、それとも…。
多分、私はセージがしたことを心のどこかで許していないんだと思う。
ここ最近、本当に連絡を取りすぎた。 毎日のメール。 立て続けの電話。 こういうのが重いって言うのかな。
でも。どこかでセージを信じたい気持ち。 疑うのも疲れた。
それは、私が私を信じられないから?
やっぱり、セージと距離を取ろう。 彼の病気や体調や転勤や心配はあるけど、信じなきゃ。 ハルくんに対してそれを思わないのは、彼が丈夫そうだったっていうのもある。
セージなら大丈夫って、信じなきゃ。
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