何気に月イチくらいで、会社の男の先輩とご飯に行ってる。 唯一、仲良しの先輩。 お互いに恋バナもするし、ぶっちゃけてエロ話もするし、クラブのことも知ってるし、彼も若い頃は十分遊んだらしい。(今も遊んでるっぽいけど…) もちろん、仕事、職場の話も。 今は遠距離の彼女さんと安定したお付き合い。 性格は優しいし、程よくユルいとこあるし、基本はぼんやりが好きな人。 私も安心して甘えたり、恋バナ聞いてもらったり、ワガママ言ったり出来てる。 私の中では、彼女持ちの男の人って安心できる存在のうちの一つ。
今までは仕事の後に飲みに行ってたんだけど、週末だと先輩がけっこう先まで空かないってことで今回は休みの日に会うことに。 何するか、飲む以外に決めてなかったんだけど、出来たら昼間買い物行きたいなって思ってて。 結局、お昼くらいから会うことに。
待ち合わせ場所に向かう電車の中、セージからビックリなメールがきて、私は笑いこらえるのに必死でしたよ…。 ホントにウケた! セージとは、この所頻繁にやり取りしてる感じ。
着いた早々、お茶でもって先輩が言ったので、そこでさっきのセージの話を思いっきり聞いてもらった。 超スッキリ! 先輩は、前の日に夜中ドライブ行って寝不足だとか、仕事の話だとかをした。 その後、カラオケ2時間。部屋が広かった〜。 先輩とは前に一度カラオケ行ったんだけど、歌上手いからもう一回行きたいなって思ってたの。 でも、座るとこはお互い距離を保って…私は奥のほう、先輩はドア近く。 いつもそんな感じ。 お互いが、お互いにくっつくことなんてないもん。
大体、移動してる時も私の話が多かったかなあ。 行く前にセージからのメールきたのでいっぱいだったからね。
ちゃっかり、洋服のお買い物にも付き合ってもらっちゃった(笑)! 前の日に「買い物行きたい」って話になった時、一応、振り回しますよっていうことは言っておいたんだけどね。 そんな振り回さなかったと思う…。 買い物終わったら「いつもより早くない? こんな短時間で大丈夫?」って言ってたから、私が気遣ったんだと思ってくれたみたい。 確かにあんまり振り回さないように急いてたし、焦ってたし、見るとこも端折ってたりしたけど。 まあいいんです。欲しいのあったし! 今度ヒロカズさんとアウトドアで会う時用のトップス♪ (会うっていってもいつもと同じで他に大勢いますけどね)
私の買い物が終わってもまだ飲むって感じもしなかったから、先輩がシャツ買いに行きたいっていうので、そんなことして時間潰し。 でも、すぐ決まっちゃったからほんのちょっとの時間だったけどね。 これだったらもっと色々回っても良かったのかなあ〜。
とりあえずお店は開いてるから、早めに入って落ち着くことに。 しかも入ったとこは、一度タクくんと行ったことあるお店の別店舗。 それも先輩にバラしたけどね。 飲み始めてからも、話はセージとタクくんの話。 私がタクくんのことを「生理的に受け付けなくなった」って言い始めて、それが先輩は気になったみたい。 セージに対しては、戻る気はお互いないって言うんだけど、先輩は「ヨリ戻したいんじゃないの?」って。 だから、相手の行動とかで明らかに戻る気ないの分かってるし、私も戻れないって思ってるって話した。 戻る、じゃなくて、身体だけの関係は有り得るかもしれないけど。 セージならって思ったのは、好きだからっていうのもあったけど、安心出来たし、気持ち良かったから身体だけ求めるのも同意の上ならアリかなあって。 彼のえっちの仕方は自分勝手だけど。 ヒロカズさんとセージと、気持ちよさは同じくらいだと思うもん。 …ん〜…やっぱ、ヒロカズさんのほうが上だわ。 ヒロカズさんも決して上手くはないと思うけど、セージよりもっと私の好きな仕方をしてくれる。 でも、先輩にはヒロカズさんの存在を明かしてない。 だってもう、別れちゃったから。
先輩の恋バナも聞いた。 遠距離の彼女さんのこと、彼女さんのおうちへ行った時のこと、結婚に対する気持ち。 この時は、エロ話はなかったんだよね。 前から聞いてるんだけど、先輩の彼女さんという人は、そういうことに対して淡白みたいで、遠距離で数ヶ月に一度会う時もしない人なんだって。 会う度に毎回するのが嫌らしい。 私とは真逆の人…。 私が遠距離でその状態だったら、毎回するよなあああ。 ま。その辺は人それぞれだから私がそうなだけであって…。 でも、先輩は良く我慢してると思ってしまう。
そんな感じでそのお店に、えーっと、5時間…以上…。 どんだけだ。 激しく飲み食いしたとかいうわけじゃなく、まったりと、飲みつつ、つまみつつ。 恋バナ以外にも、仕事、職場、先輩の若い頃の話とかもがっつり語り合った。 そしてメインは夜のトークへ。 っていっても、りうがセージと身体だけの関係になるかどうかってこと。 ヒロカズさんと別れてから、しばらく遊びまくろうって思ってるから、 セージとなら良いかなあって思ってるのも事実。 だって、お互いに気心知れてるし、safe sexなのは明らかだから安心して預けられるし、まだセージにちょっとでも気持ち残ってるから気持ちイイと思う。 そしたら先輩が、「じゃ俺はどう?」って。 「エ? 何のフリですか、それ」 「や。だから俺もさ、そういう楽な相手を探してるから。面倒なことになるのは嫌だし、そういう男を友達で間近に見てるから」
うん。先輩の男としての気持ちも分からなくもない。 先輩と彼女さんは遠距離。 数ヶ月に一度しか会えないのに、彼女さんは会う時に毎回そういうことをするのが嫌。 先輩はそれを知ってるから二人でホテルに泊まっても手を出さないでいる。 加えて、彼女さんは感じられない人。 色々しても、くすぐったいくらいで、普通の(というと語弊があるかもしれないけど)人のような反応はないんだって。 それは、彼女のせいではないから、先輩も責めたりとかってないし。 第一、それを承知で2年も付き合ってるわけだから、相当好きなんだと思う。 だけど、男としての気持ちは溜まってく。 だから他の女で満たされたいんだと思う。 それも、後腐れなく、どちらかが本気になってしまうような面倒なのはお断り。
こう書いてると、相当自己中で勝手な先輩だな!(笑)
実は、そんなことを言われたのは初めてじゃなくて。 前に飲んだ時も言われた。 けど、それは100%冗談だと思ってた。笑ってたし。 そういうこと言ったとして、絶対しないって思ってたから。 先輩も自分は周りの女の子からは変に安心感を持たれてる存在っていうのは聞いてたし、私自身もそうだと思ってるから。 けど同じことを、2回目だけに、おかしいなって思った。
「私、そんなことしたら辞表書きますよ」
会社の人とそんなことになったら、居辛くてしょうがない。 誰も知らないとしても。
というか。 先輩の目がマジっぽい。だって、笑わなかったから。 前は笑って、席を立ってったのに、今回は笑顔になったくらいでじっと私の様子を伺ってるだけ。
終電の時間も近くなったから、とりあえずお店から出ようってなって。
「本気ですか?」 「うん。俺だって誰でもいいってわけじゃない、選ぶ権利あるよ」 「そんなの…。りうにだって選ぶ権利あるもん」
駅に着いて、先輩が一言。 「どうする?」 「えー…。てゆっか、いつからそういう目で見てたんですか?」 「ん? 勢い!」 「そうですか。私、生理中なんですけど」 (こう言ったら引くかなあ。セージは絶対しないけど) 「別に良いよ」 「マジすか。(…引かないんだ…)」 こういう時の私、こういう人の気持ちを真に受けちゃうんだよね。 エネルギーみたいなもの? 気持ちの波動みたいなもの? を一身に受けてしまうのです。 それで逃げられなくなる。 「言っておきますけど。私、今日ホントにお金ないですよ」 「いいよ」
いつの間にか、先輩と手を繋いで夜の街を歩いていた。 タクくんの話を笑いながらしながら(笑)。 時々、先輩の手が私の腰に触れたりもした。 何軒かホテルを回って、一個のとこに入る。 今までみたいな緊張感とかがなかったのは、好きじゃないからだろうなあ。 ソファでお酒飲んでテレビ見てだらだら。 いつもは私の役目のお風呂の準備も、先輩がしてくれた。 だけど、いつまで経っても手を出してきたりはしない。 一緒に飲んで、テレビ見て、普通に話をして。
お風呂入ったらという先輩に、私もようやく重い腰を上げる。 ベッドの上で寝転がってる先輩の前に立って言った。 「何気に何もしないんですね」 私がそういう人に当たってばかりだったっていうのもあるかもしれないけど、ホテル入ったら大体すぐにいちゃいちゃしてたから、何か不思議で。 あ…付き合ってはないからかな。 「そう? じゃあしようか」 手首を掴まれて、急にベッドに引き寄せられて、そのまま押し倒された。 ビックリしてる間にディープキス。 もう、何か笑っちゃって、笑って誤魔化すしかないと思ったのか、その状況が面白かったのか。 「何で笑ってるの?」 「や。だっておかしいですもん」 そういう先輩もつられてか、笑ってた。 この人、笑うとタレ目になるんだよね…。
それぞれお風呂入って、それからもベッドへは移動せずにだらだらして。 その間も先輩は私の事を呼んだりしないし、別にがつがつしてなかった。
んで、そろそろ…ってなって(笑)。 ムードもへったくれもないです。
実際してみて。
凄い、感じた。 普通に背中とか脇腹とかに指が這うだけで、感じる。 久し振りにしたとかってわけじゃないのに(先々週にヒロカズさんとしたばっかりだし)。 胸だけじゃなくて、背中とか足とか色んなとこ、いっぱいキスしてくれて、舐められて。 そこまでされたことってなかったから、私も新鮮。 身体だけ触るんじゃなくて、時折キスもしてくれて。 無言でえっちする人じゃなくて、色々言葉攻めもあったり。
先輩も、触ったらそれだけ反応があるから、すっごい楽しそうだった♪ 今の彼女さんとはどういうセックスをしてるのか分からないけど、 私の方が感じやすくてすぐ反応するのは確実だし、男として面白いんじゃないのかなあ。
先輩は胸を触られるのも舐められるのも好きだって。 私にもそうさせた。 ただ、私はモノ自体に触れたり、口でするのはしないよって。 それは、気持ちがある人にしかしないから。 特に口はね。好きな人でさえ、最初はためらったもの。
私は長い間揺すられて、喘がされて、何度もイキっぱなしになって。 「飲んでるとイキにくい」とかで、先輩がイクことはなかった。 私なんて、指でも挿入れられてもイッてたのに。 普通にして、その後騎乗位。 先輩がただ挿入れてるだけの時、「動いてるよ」って、腰の動きを言われて、恥ずかしかった。 先輩のは、前から言われてたけど、大きいから圧迫感が凄いし、すぐに入り口のとこが痛くなっちゃう。 イキにくいから、長時間擦られるわけで、余計。 コレに慣れたら私の方はゆるゆるになっちゃうのかなぁ…心配…。
何か、2回目しようとしたらゴムが1個しか備えられてなくて、出来ませんでした。 先輩がマジで探してたけど、見つからず。 だから先輩は手でいってもらいましたけどね。 彼の手で(笑)。
でも、最中は殆ど二人とも笑いっぱなし。 先輩も「反応があるから面白い」って言ってたから、そうなんだと思う。 こんな笑ったえっちは初めてかも。 いつもは緊張しててリラックス出来てないからかな。
先輩のベッドの上での扱いは、多分、彼女に対するものと変わらない。 気持ちはナイけど、だからって手荒にすることもないし、私が嫌なことは決して無理強いしない。 身体だけの人で、モノとして女を扱う人っているだろうけど、先輩はそうじゃない。 ま、やってることは一緒だけどね。
終わった後、先輩が「オプションで腕枕してあげる」って、二人して笑った。 それで腕枕されてちょっと眠った。 朝もぐーたらして、先輩に起こされて、でも眠くって。 ギリギリまでベッドの上に横になってた。 男の人の前でこんなだるだるな自分も珍しい。 好きだから良いように見せようとか、全然思わない相手だからかな。
次するつもりなのか、一回きりなのかどうか分からないけど、もし私がしたくなったら、誘ってもいいってことだよね。 give and takeだもん。
堕ちるとこまで堕ちたのかな、私。 きっと、先輩のことは「男」としてしか見てない。 今回したのは、ヒロカズさんとダメだってなったからっていうのもある。 先輩の気持ちにアテられたのもある。 自分もしたくなった気持ちに負けたのもある。
自分がどうなって、何を求めてて、どうなっちゃうのか、全然分からない。
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