甘えた関係 | ||
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2004年05月21日(金) 2000/01/29 (水) 03:57 |
隣りの部屋でいつのまにか眠ってしまっていて、起きました。 あたしの上に、何故か薄い布団みたいのがかけてありました。 さて、犯人は誰なのでしょう。 戸が、隣りの部屋へと続く戸が、少しだけ開いていました。 戸の隙間の奥は、光にあふれていて、戸の隙間からは、台形に光がもれてきていました。 パチンパチン 戸の隙間から、聞こえてきました。 お布団ごと、ずずずいと移動して、覗いて見てみました。 その人は、背を丸めて、 パチンパチン 指の爪を切っているところでした。 その人は横顔で、手をパーに開いていて、長い指で、裸足で、真剣な目をして、ちっちゃい爪きりで、お父さん座りをしていました。 パチンパチン 足の爪も切って、やがて終わって、そして立ちあがりました。 ゴミ箱に、爪を捨てるためです。 「ねー、見せて。」 スキありまくりな姿だったので、あたしはためらわずに、声をかけました。 「はぃ?て、君、起きてたん?いつのまに?で、見てたの?」 うつ伏せになったまま息を吸って、答えようとしたら、 「いい、答えなくていい。」 見せに、あたしの寝転がっているところまできてくれました。 逆光。 あたしは彼の首に手をまわし、吸った息を吹きこみました。 「・・・なにしたんです。」 「だって、せっかく吸ったのに。」 とてもとても解かり易くって、あたしはそれがとてもとても好きになりました。 明日の誕生日にはこれがほしいなぁって、そう思いました。 |
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