甘えた関係

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2004年05月18日(火)
スナーク

夢をみたの
明け方にね
あなたの出てくる、夢をみたの
好きっていう感情が、どういうものなのか、あたしにはやっぱりわからなくって
夜中、ふと不安になっては、「好き」という単語がでてくる本たちを広げて、理屈じゃなくて本能的なものなのかしらという見当をたてるくらいしかできなくって
だから、「好き」って言われたくらいじゃ駄目で、「好きって言ってよ」って催促されてから、数回目に、やっと、「好き」って言ってみる
そんなあたしなのに
その「好き」も、あたしにとっては、ただの二酸化炭素
それどころか、言わされたことに少し憤る
そんなあたしなのに
夢にでてきたあなたにね、彼女がいたの
あたしではなくて、
新しい彼女で、
それで、結婚するんだって、嬉しそうな顔で、あたしに、あなた言ったのよ
あたしの結婚願望なんて、「60歳過ぎたら茶飲み友達と」ってくらいで、
その理由も、「最期に一人は怖いから」っていうもので、
だから、あなたがその新しい彼女と「結婚」っていうものをどうしようが、あたしは全くなんとも思わないのだけれど、
あなたが、彼女に向けてしたその顔
許せないと思ったの
でもそれ以上に、とても怖かった
あたしにいつも向けてする、嬉しそうなその顔を、彼女に対してそそいでいる光景を
夢からさめても、まだ覚えている
起きたのは、朝だったのに
今は、困惑している
この残滓を、どう利用すれば、「好き」に加工できるのか
そもそも、加工したいのか、どうか
あたしのことだから、たぶんこのまま、放置しておいて、
この気持ちは、無くなっていくのでしょう
そうわかっていても、今は、ただ困惑している
夢のなかで湧いた怖いという感情が、まだ残っていることに

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