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2003年10月16日(木) がんばらないと

手をつなぎたい 自分より少し分厚くて熱い、手をつなぎたい 硬いあたしの指のハラとはちがい、柔らかい指のハラをもっている、手を 爪がいつも縦にスジがうっすら浮いていて、それを消すために、相手の視線を感じながら、目合わせずに手首ごと掴んでぺろりと舐めた 『ソフトクリームじゃないんだから』 そう言って笑われたのだけれど、ソフトクリームを食べたことのないあたしは、ソフトクリームより先に、あの手を食べたのだ なんでこうも自分は冷めているのだろうと思いながらも、感じれる相手の熱さがうれしくて、ならばあたしでよかったと、少し思えた、あの体がほしい おもいっきり深呼吸がしたい こんな、薄く呼吸しているだけじゃなくて、もっと、深く吸いたい 吸っているあたしの、背を撫でていてくれる、手がほしい でもその前に、今なら、手をつないだだけであたし泣けるとおもう つながなくても、触れただけで、あたしもう泣けるとおもう 体中がびりびりと震えるとおもう すごく欲しい 欲しくて欲しくて、頭によぎるだけで、もう、泣けてしまいそうになる 手が欲しい

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甘えた関係
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