甘えた関係

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2001年10月20日(土)
あかく咲く声

朝起きて、まだ足がフラフラしているってのに、オフロへ直行。
かなりカルクなった髪をワシャワシャとふいて、いつもの香水を2ヶ所にそれぞれすこーしずつ、それから、簡単に居間のフローリングを掃除。
洗濯物を干して、湯船を洗って。
このあいだ、一度も携帯が震えません。
カナメくんからの起床メルがこないと、あたしは出動できないのに。
9時過ぎてヒマになって、ネット繋いだりしてヒマツブシしてたんだけれど、その間もさっぱ震えず。
妹が起きてきたので、昨日のチキンカレーと朝用のナンと簡単な野菜スープを出して、
「いってらっしゃいませませー。」
送り出して、クロコネコでも洗ってしまおうか、と思っていたところ、やっとポッケにいれた携帯が震えた。
《件名:おはよう。 本文:起きた。きて。》
絶対、絶対まだ眠っていて、これはただ意識が戻ったってだけだとおもう。
が、行ってみるコトに。
軽くお化粧をして、服を着替えて、歩いてバス停に行って乗ってまた歩いて、着いて。
チャイムを押してもやっぱり反応がありません。
絶対眠ってる、確信をしながら、こっそり鍵で玄関の戸をあけ、床が鳴らないようにそーっと、
「しー・・・。しー・・・。」
と独り言しつつ歩いて、カチャリ、と、寝室を開けてみたらば、案の定。
寝息までたてながら、しっかりと布団にうもれております。
両手で笑わないように自分の口を押さえて、ベッドのすぐ下んとこの床に体育座りをすることに成功。
見上げれば、顔。
この状況に、クスクスとかなり笑いがもれてきてしまう。
傍らにある本棚から本を数冊ひきぬいてそれを読みながら、時々くる携帯メルの返答を打つ。
っていたら、起きたらしく、
『なーに、メルしてんだよう。』
後ろから羽交い締め?
それから、眠って、起きたら、お昼過ぎていた。
隣り見たら、またもやばっちし眠っている人が一人。
そんな疲れていたのか。
それか、気ぬけているだけか?
起きて、またしばらく眠ったりして。
「どっかでかけないの?」
「なんかおはなししましょーよ。」
って隣りであたしが言ってんのに、全て返事は、
『んー、めんどくさい。』
いちおー、微笑みふくんだ声でだったり、だるそーな声だったり、声に変わりはあるものの。
「ねー、おなかへったよー。」
っていう言葉も、それで返されたけれど、やがて、グゥキュルルと二人ともハラが鳴りはじめまして。
それでも夕方くらいになってから、やっとこさ起きた。
塩焼きそばを作らせる。
「エプロンしなさいよー。油が肌にプチプチっとはねて痛いんだから。」
あたしが要請したげたので、黒のエプロンをしながら。
「粗引き黒胡椒でなんで味整えるかなぁ。辛いよう。」
と言いつつも食べ終えて、オフロはいって、
「クリームをさー、こうつけてー。あ、失敗。くしゃくしゃにしちゃえ。」
だの、
『チャボ。』
だのしながら、髪の毛をセットしあって、20時過ぎてから、夕食を食べに出動。
着いた場所は、なんか、外からは料亭が見えなくて、森っぽくって、門と塀がだだっぴろく続いていて、なんていうかね、高そう。
「ねー、いいの?こんなとこ、予約ナシで。」
『帰国するときに、予約してあるから。』
マジデスカ。
鳥鍋はおいしゅうございまして、ええ、とても。
おじやにしてね、しめました。
で、その間、ずっと、仲居さんがついていてくれるわけで。
そんななか、手紙、音読させましたとも。
仲居さん、一生懸命笑いこらえていて、あたしは遠慮なく箸持つ手が震えながらの大笑い(内容は下記の「会話」にて)。
そのあと、しばらく話したりしていて、カナメくん宅に着いて。
『どうする?』
「なにが?」
『帰るの?』
「そうだけれど。」
『ふぅん。ホントに?』
「門限ですから(きっぱ。」
じゃぁ、ってことで、カナメくん宅から歩いて、あたしの家まで送ってもらうことに。
ポツポツと話をした。
もっとたくさん話したいことややらかしたいことがあったはずなのになぁ。
今のこの空気をひしゃげたくないっていうか、いつからあたしはこんな主義に?
染められてしまいましたか?
ってとこまで思考がいって、
「パンチ!」
グーで相手の背に。
バイバイして別れた。
自室にて、少し眠って、テレビとか見て、また眠ろうとしたけれど、如何せん、今日は眠り過ぎ。
眠れなくて、そのまま繋ぐ。



□ごはん
朝:なし
昼:しおやきそば
夜:鳥鍋・他、各種・お酒少々
おやつ:焼きおにぎり・巨峰

■音楽・本・映画
・ラテン系な曲
「何言ってるの?」
って聞いてみたんだけれど、
『わからん。』
ですってよ。
「じゃ、なんで買ったの?」
って聞いてみたら、
『いいかなって。君は、解からなくちゃいけないと思う?』
「別にそうとは言ってないけれど、あのね、コレ手にとったりかけていたときの君、実際に見てみたかったわ。だからね、ちょっと嫉妬してみた。」
大笑いをされて、背にキックキックキックキック、首にチョップ。

□明日の予定
・またカナメくんと会うよ。
明日は、美味しいピッツァと食べに行くのです。
『泊まって起きて朝になって、昼いっしょに行けばいいことじゃない?』
という提案もされましたが、
「ココでバイバイして、明日は待ち合わせして会うの。楽しそうじゃない?」
ってので却下。
門限があるって、なんかの要素みたいで、ドキドキします。

■メル
携帯:受11・送9
PC:受1・送0

□会話
カナメくん:『朝起きたら、窓の外を、鳥がビューンと飛んでいった。』
あの、手紙がですね、届いたって、以前書きましたでしょう?
その手紙は本人に読ませてやる、とも、そこに書きましたでしょう?
その手紙の1文です、コレ。
なんなんでしょうか。
手紙全体、まるで「日記」。
あたし、こんな宿題出した憶えない。
出すなら「絵日記」にしてるし。
とりあえず、フツフツいう鳥鍋前にして、あたしは大笑いしつつ、ときどきホント愚かだよなぁ、このひと、と少し冷めて、かなり喜んだ。

■睡眠時間
・0時間?
徹夜です。
で、何をしていたかっていうと、MSNメッセンジャ、なんですよねぇ。

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