2025年01月20日(月) |
とある教室のできごと |
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この話はフィクションであり、現実の誰かをモデルにしたものではありません。
とあるクラスで担任のS藤先生によるモラハラ、パワハラ指導が問題になった。生徒の2人が自殺し、そのうちの1人が担任を告発する遺書を残して自殺したことによってS藤先生のモラハラ、パワハラ指導は広く知られ、全国的に問題視されることとなった。
学級委員をしていた生徒のT内くんはクラス内で先生のモラハラ指導を告発する委員会を立ち上げた。担任の先生に向かって「テストの点数の低い生徒をみんなの前で罵ったのはなぜですか」「先生に抗議したW瀬くんに『嘘八百言うな!』と怒鳴りつけたのはどうしてですか?」と質問した。担任のS藤先生は「当然の指導をしただけのことです」と答えた。T内くんは「それがモラハラ、パワハラだと思いませんか?」さらに詰め寄ったが、S藤先生は表情一つ変えずに「私の指導は間違ってないと思います」という答えだった。
結局、S藤先生は担任の職を解かれることとなったが、そこでS藤先生は「私は悪くない」という主張を行い、一部の保護者がそれに賛同した。保護者の中には学級委員のT内くんや副委員のO谷くんの家に突撃する人もいた。閲覧数を稼げると思ったのか、この事件に関して有名なユーチューバーのT鼻という男が次々と動画をあげて関係者に関するデマを吹聴した。O谷くんの家に突撃してその家の前で街宣したりしたのである。T内くんに対する激しいイジメがクラス内で発生したのもこの頃だった。
崩壊してしまったクラスを正常化しようとして担任を外れていたI村先生が「私が担任代行します」と宣言したが、ユーチューバーのT鼻はそのI村先生に対しても「外国人生徒を贔屓する」などの悪質なデマを拡散させたのである。一部の生徒達もそのデマに加担していた。
担任復帰を求める署名が数多く集まったという怪しい理由で、なぜか休職していたS藤先生は担任として同じクラスに復帰した。その翌日からT内くんは不登校になった。不登校中のT内君に対して、クラスの生徒はネット上でデマを言いふらし、T鼻は「T内君は学校で処分を受けるのが怖いから不登校なんですよ」と事実無根のことを語った。T内くんの家族へのいやがらせもひどかった。そしてある日、T内くんは遺書も残さずに自殺してしまったのである。クラスから出た自殺者はこれで3名ということになった。
T内くんが自殺した時、T鼻は「今日は処分が発表される日でした」と得意げに語ったが学校に否定されるとすぐに「あれは嘘でした」とヘラヘラ笑って元の動画を削除したのである。T内くんが自殺した理由はT鼻が事実無根のデマを拡散したからだし、その結果として起きたクラスメイトによるイジメを放置した担任のS藤先生のせいでもある。S藤先生は「いじめが起きていることは全く知りませんでしたが、人を自殺にまで追い込むイジメはよくないと思います。」と自分のクラスで起きたことなのに全く他人事のように答えたのである。
T内くんの家族はユーチューバーのT鼻、いじめを放置した担任のS藤先生、イジメに加担したクラスの生徒たちを相手取って裁判を起こすこととなった。正しい裁きが行われれば加害者どもに正義の裁きが下されることとなるわけだが、みなさんはどう思うだろうか。
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