2024年08月01日(木) |
株価を下げた二人の戦犯 |
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神田財務官と植田日銀総裁、この二人はせっかく上昇していた日経平均を暴落させ、令和バブルを崩壊させた元凶として長く語り継がれることだろう。NISA相場は二人のしでかした余計なアクションによってあっさり崩壊したのである。
オレは日経平均が最高値を更新した今年前半の動きを「令和6年NISA相場」と名付けたいと思っている。東証に個人の資金が大量に流れ込み、また個人投資家の多くが米国株に投資したことで円安ドル高を招き、結果として「空前の株高・円安」という現象が起き、それは自動車株などの上昇につながったのである。
輸入するものの価格が上昇しても、国内のインフレを上回る賃金上昇が起きれば円安など全く問題なかったわけである。しかし、神田財務官は為替介入を何度も執拗に行って力技でドル/円相場を162円→148円台まで下げた。その結果として日経平均は大きく下げた。海外投資家は「為替介入」のタイミングで日本株に対するスタンスをそれまでの「買い」から「売り」に変えたのである。
オレは7月31日の日銀金融政策決定会合で植田総裁は利上げを9月に延期すると思っていた。急激な株価下落を受けて、「今利上げをするとまずい」という判断をオレはしていたし、多くの投資家も同様に思っていたはずだ。株価下落の原因の一つが「利上げがあるかも知れない」で、半分くらいは「さすがに今このタイミングでは上げないだろう」という予想だったのである。しかし、植田総裁は利上げを断行した。「金利を上げないかも知れない」という残り半分の期待もそれで吹っ飛んだのである。
最高値を更新した株価は決してバブルではなかった。それは東証プライムの平均配当利回りが3%近かったことからわかる。預金金利に比べてあまりにも高い配当利回りを思えばまだまだ上昇余地は残っていたのである。NISA相場は最低でも2年くらいは持たせておくべきだった。それをあっさり崩壊させたのが神田財務官と植田総裁、この二人の 戦犯である。
もしもオレが日銀総裁ならばこんな馬鹿なことはしなかった。オレはどうすれば劇的に景気をよくすることができるかわかっている。アベノミクスがなぜダメだったかということもわかっている。しかし政治家も官僚もそんな基本的なことがわかってないのである。
プライマリーバランスを黒字化させることには何の意味もない。緊縮財政が景気を悪化させるのはこれまでの歴史が証明している。しかし、そんな馬鹿な政策を推進しようとしている連中が自民党内には多数いる。
為替介入に10兆円使うのではなく、それを例えば奨学金徳政令とか国民への給付に使えば景気は劇的によくなっただろう。なんでわざわざゼニを使ってまで景気悪化に誘導するのかオレにはわからないのである。なんでおまえはそこまで馬鹿なんだと思うのである。どうすれば国民生活を向上させられるのか、政治家はそれを第一に考えないといけない。そのためにどんな政策が必要なのかを模索すべきである。
日本にいるのは自分の金儲けのことしか考えてない政治家ばかりだ。そんな連中にどうしてよりよい政策が期待できるだろうか。裏金を貯め込むことしか考えず、神田財務官や植田総裁の失策を批判もできない馬鹿政治家には脱力する。
「せっかく買った株が値下がりした」というショックを抱えた人たちが立ち直るには時間がかかる。そしてこのままずるずる日経平均は下げていくのかも知れない。もしかしたらそうして国民に損をさせることが目的の壮大な「ハメこみ相場」だったのかも知れないとオレは思っているのである。
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