2024年07月08日(月) |
石丸伸二の目的は何か? |
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東京都知事選挙で話題になったのは無党派の石丸伸二候補が蓮舫候補よりも多くの票を集めたことだった。特に20代の若い世代の得票率は高かったし、無党派の票も多く獲得した。しかし、彼は最初から都知事選挙に勝つ気はなかったとオレは思っている。石丸を背後で操ってる大人はいったい誰なのか。どうして石丸のクソ面白くもない動画がバズるのか、そのあたりをオレは考察してみたい。
資本家にとって小池百合子というのはゼニでどうにでもなる便利な存在だ。その虚飾の仮面を守るためにさらにゼニを使って広告屋の機嫌を取らないといけないのが小池である。だからこそ都知事のポストに置いておきたい存在なのだ。ところが蓮舫が候補となったことによって、下手をすると小池が落とされるかも知れないという異常事態が起きた。さて、どうすれば小池を守れるのか。そのもっとも有効な方法が、小池批判票を分散させることである。どうせ小池に入れてくれないのなら、その票を分割すれば小池が勝てるのである。そのための当て馬が石丸だったとオレは思っている。石丸と蓮舫の票を合計すれば小池を上回る。
石丸はまともに議論が出来ない。彼の論法は相手が訊いたことに対して答えずに自分の主張を延々と繰り返すだけという手法である。常に自分の土俵で話そうとするわけで、こんなものはディベートの世界ではクソである。ひろゆきみたいな人間がもてはやされる風潮の中で、全く中味も人間味もない石丸伸二は、世間の何も考えてない若者を巧妙に洗脳して自分に投票させたと言えるだろう。裁判で訴えられることも彼にすればすべて計算ずくである。敗訴しても別にゼニを払わなくていいというのはひろゆきをみればわかる。
蓮舫の当選を全力で阻止するためには選挙そのものを茶番にしてしまい、そこに政策論争を持ち込ませないことが必要だった。そういう意味ではNHK党やその他の泡沫候補たちもいい仕事をしたと言えるだろう。
東京も大阪も、本来「公共財」であるべきものがどんどん利権化されて売り飛ばされていく。そして得られた巨額のゼニは一部の人たちをさらに豊かにする。貧しい人をどんどん排除したり貧困ビジネスの支配下に囲い込ませたりする一方で、庶民の手が届かない億ションが立ち並ぶ。これは東京も大阪も似たような構造である。
通勤電車に有料座席が導入され、わずかな差額を払うことで快適に通勤できる者と、そのゼニも出せないために苦しむ人との格差が発生する。関西では阪急電車も有料特急の導入に踏み切るという。
蓮舫候補が敗れた原因を「共産党が支援したからだ」と吹聴している連中がいるし、立憲代表の泉健太もおそらくそう思ってる程度の馬鹿である。そういう形でリベラル勢力を分断することで誰が得をするのか。それは自民党を背後で支配する統一教会や、創価学会のようなカルト勢力であり、萩生田のような裏金まみれのクソどもである。
都知事選挙は本来なら正義と悪の対決にしないといけなかった。東京五輪、神宮外苑開発といった「ゼニのための政治」を終わらせ、東京都を市民の手に取り戻すための戦いにしなければならなかったのである。しかし、いつのまにかそういう大義は忘れ去られ、多くの若者や無党派層は石丸の扇動に乗せられ、結果として小池が漁夫の利を得たのである。
弱者は連帯しないといけないのにどうしてこんな結果になってしまうのだろう。貧しい老人と若者はどちらも大資本に搾取される立場なのにどうして連帯できないのだろう。
オレはこれまで無為に過ごしてきた。もっと早くこのこのことに警鐘を鳴らすべきだった。もっと早く政治の世界で訴えるべきだった。老境にさしかかったオレは世間から見ればただの老害であり過去の遺物である。オレのような活動家のなれの果てなど若者は相手にしない。
「騙されるなよ」とオレが言ったところで若者はこれからも石丸のようなペテン師に騙されるだろう。かつて大阪の住民が橋下徹という詐欺師に騙された結果どんな悲惨なことになったのかは一部の人にしか理解されてない。その被害はマスコミによって隠蔽されている。ペテン師は永遠に政治の世界に存在し続け、それは大きな悲劇を生む。もっともペテン師たちは常に巧妙な言い訳を用意しているのである。
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