2024年04月20日(土) |
オレは言葉狩りを許さない |
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古語辞典は重要な古語をすべて掲載しているかというとそうではない。きわめて重要な古語であってもなんらかの意図で掲載されない場合もある。それはたとえば性に関する古語である。
たとえば自慰行為の意味として用いられる「かはつるみ」という古語は、宇治拾遺物語に出てくるのだが掲載されていない古語辞典が多い。もちろん検定教科書にはそんなふざけた説話は掲載されないので学習者にとってなんの問題もないし、受験生がその単語を知らないと受験に失敗するわけでもない。無駄を排除することは自然なことである。しかし、存在する単語を故意に掲載しないというのは辞書として正しいことだろうか。
広辞苑には「ちんぽ」という語は掲載されているが、「ま〇こ」は載っていない。昔オレは芥川賞を受賞した『蛇にピアス』という有名な小説の中に出てくる「〇んこ」という単語の意味が全くわからなくて、必死で辞書を調べたが発見できなかったということがある。「まん〇」という項目には沖縄にある「漫湖」という湖が出てきたりするのである。オレが探していることばにはたどり着けないのだ。それで仕方なく『蛇にピアス』の動画を検索してみて、そのどうしようもなくエロい映画に吉高由里子が出ていたことを知って愕然とするのである。まあそんなことはどうでもいい。
女性の局部を意味する「ほと」という単語がある。確か古事記で天照大神が天岩戸に隠ってしまい、その前で天鈿女命がストリップショーを演じたときに「ほとのあたりもあらはにして」踊ったわけで、いったいどこを丸出しにして踊ったのかということなのだが、それを学研の古語辞典で調べると「ほて」の次が「ほど」になっていて、そこに存在しなければならない「ほと」が掲載されていないのである。それは辞書として正しいことと言えるだろうか。
単語としての「ほと」を消滅させたとしても、女性の肉体からその部分が消えてなくなることなどありえないわけである。広辞苑が「ま〇こ」を載せていないからといって、それ自体がこの世に存在しなくなるわけでもないし、そんなことになると人類は滅亡してしまう。そこでオレが問題にしたいのはどうして「ちんぽ」を掲載して「まん〇」を掲載しないのかということである。そこには明確な男女差別がある。
オレはこの問題を告発する立場にはない。むしろこの問題提起は女性の側からなされるべきだと思っている。辞書から「ほと」「〇んこ」を排除したという男性側の勝手な論理を打ち砕くべきは女性の側である。オレがいくら声高に主張してもきっと世間はオレのことを「単なるスケベ親父」と正しく誤解するのである。だからこのような主張はオレではなく女性の側からされないといけない。
できれば国会の前でのぼりを押し立ててデモ行進をしてもらいたいのである。大きな旗に「ま〇こ復権」と書いて、そして堂々と主張をしてもらいたいのである。それが明確な男女差別であると世間にアピールしてもらいたいのである。
このようなことを書くといつも「アホかおまえは!」と言われてしまうのである。オレはくだらないことしか考えられないアホなのだろうか。オレの考えはおかしいのだろうか。この問題に関してオレに応えてくれるのはいつもエロいおっさんたちだけだ。どうか女性の側の意見が欲しいのである。
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