衣料用洗剤や柔軟剤には香料が含まれていて、その成分として含まれる化学物質のために頭痛や皮膚炎などの健康被害が起きている。オレは自分もその被害者なのでこれまでも訴えてきたが、なんとメーカーは不誠実な対応しかしていないらしい。そんな被害者の声は無視し、報道させないように広告主として電通に圧力をかければOKだし、何も考えてない馬鹿はCMに騙されて買ってくれるからである。皮膚科の医師たちも買収されてしまっているのかこの問題に関して積極的に声を上げるものはほとんどいない。
メーカー側は「安全性が確認された成分を使用」と勝手な主張をするが、オレは「安全ではない」と自分の皮膚や肉体で確かめている。オレ以外にも多くの被害者が存在するはずである。少なくともそも被害の存在を認め、「健康被害が起きることもあります!」とCMの時に一緒に流すべきではないのか。「お肌が鈍感な人ならOKです」とちゃんとCMタレントに言わせるべきだろう。
東京都内の区議や全国の市議らが今年1月、香料入りの「マイクロカプセル」を配合して香りを長続きさせる製法の中止を求めて柔軟剤メーカー3社(花王、P&G、ライオン)と日本石鹼(せっけん)洗剤工業会を訪問して署名8889筆を提出したということである。「香害をなくす議員の会」代表の宝塚市の寺本早苗市議は、「宝塚市内の小中学生の約8%が人工香料のせいで体調不良を起こしたことがある」という調査結果を報告している。香りが長続きするということは、被害が長続きするということでもある。オレは混雑した電車には乗らないようにしているが、もしもそこでこの香料の強烈な臭気に遭遇すれば倒れてしまうかも知れないのである。オレ以外にもきっと被害者はいるはずだ。
オレのクルマは香水禁止である。東京から帰省していた次男が香水の匂いをプンプンさせていたのでオレは激怒したことがある。そんな人工的な香りがクルマにしみついたらオレは運転が苦痛になってしまうのである。臭い人間は絶対に乗車拒否である。だからオレはタクシー運転手という職業は絶対に無理である。
学校も最近はなかなか大変である。体育の授業の後の教室は異様な臭気に包まれている。そんなときオレは強制換気させる。真冬でも窓を全開にさせて空気を入れ換える。生徒がさまざまな制汗スプレーとかを使うために教室が臭くなるのだ。性感スプレーなら気持ちよくなるのかも知れないが、汗臭い臭気にスプレーの匂いがまざるともう最悪である。
東京都では都立病院職員に対して、柔軟剤などの香りに注意するよう指導。患者用リネンの洗濯では、無香料の洗剤を使うなどの対応をしているということである。そんなことは当然だろうと思うのである。家庭で匂いに鈍感な馬鹿主婦が自分の家族用に使うなら勝手にしやがれだが、病院などの公共の場所で使う寝具はそういうわけにはいかない。
経済産業省の調査では、無香料のものも含め、2022年の柔軟剤の年間販売量は約40万トン、販売金額は約1211億円で、20年前からほぼ倍増。日本石鹸洗剤工業会が2020年に1都3県の20〜50代の主婦を対象に行った調査では、約8割が香りつきの柔軟剤を使用したい意向を示したという。その鈍感さがオレはほんまに腹が立つのである。あの香りに中にはなんらかの環境汚染物質が含まれてるに決まってる。人類がそれに気付くのは数十年後、あるいは気付かずに滅びるのかも知れない。
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