2024年02月04日(日) |
京都市完全終了のお知らせ |
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京都市長選挙で自民公明立憲が推薦した元官僚の松井孝治が当選した。松井孝治は民主党の参院議員だった時期もあるが、基本的に官僚として自民党の政策遂行に協力してきた人間であり、本人の弁によれば内閣人事局の創設にも関与しているらしい。素手で便器を掃除するというパフォーマンス動画が拡散され、その手で有権者と握手したという無礼なオッサンである。オレが握手を求められれば「そんな汚い手を出すな」と言っただろう。
しかしこの松井孝治、洛星高校出身で京都の老舗旅館のボンボンなのである。そういう人間が今京都で起きているオーバーツーリズムによる市民の被害や、どんどん汚くなっていく街の風景を見てどう思っているのだろうかということがオレは気になるのだ。松井孝治は「門川市政の継承」と訴えてるが、その門川市政が失敗であることは洛中の人間である松井孝治は十分に分かっているはずで、それでも「継承する」という部分に「利権に支配された人間達の醜悪さ」をオレは感じずにはいられないのである。
京都は地価が上がりすぎた。家が欲しい市民は京都からどんどん滋賀県などに脱出している。福山和人候補は「町家のリノベーション」を重点政策に掲げて住民が洛中に回帰させることを訴えたが、松井孝治に投票した京都市民は、先祖伝来の大切な土地を不動産屋に売り飛ばしてゼニに換えるということを選んだのである。伝統文化よりも目の前のゼニを選んだのである。どうしてその愚に気付かないのだろうか。
たとえば北陸新幹線が小浜ルートを選ぶということになれば、その路線が京都駅までの地下を南北に貫くということになるだろう。大深部地下に巨大なトンネルを掘れば井戸水の地下水は大打撃を受けることになる。オレはそんな計画に反対である。北陸新幹線のコースとしてもっとも望ましくしかも経費が安くて済むのは、湖西線を広軌化してそこに新幹線を走らせ、待避線を作って在来線の各駅停車を残すことである。あるいは米原接続にしたら距離が短くて済む。その頃にはリニア新幹線も開通しているはずだから、東海道新幹線の米原京都間の本数は減っていて問題ないだろう。
東山界隈を少し歩けば、あちこちで「民泊お断り」という看板を見かける。路地にゴミが散乱していたり、カートを引く外国人旅行者の姿が目立つ。オーバーツーリズムのせいで市民の足である市バスに住民が乗れないという状況が起きる。市バスの一日券は長い間とてつもなく安い価格で放置されてきた。どうしてその価格を二千円くらいに値上げして「非住民からはぼったくる」という仕組みを作らなかったのか。だったらそこから上がる収益でバスの増便や運転士の雇用拡大、待遇改善にも役立ったのである。
税金は開発ではなく市民のために使いたいということを訴えた福山和人さんは僅差で落選した。投票率は今回も40%台前半で、過半数の市民は投票にも行かなかった。このままでは自分たちの街が滅びるのに何もしなかったのである。自分たちの大切な街をゼニによる侵略から守ろうという気持ちが欠けていたのである。
老舗旅館のボンボンである松井孝治は洛中の人間の代表であるべきだ。その彼が市長となって街を中国資本にゼニで売り飛ばすような裏切り者となれば京都市は完全に終了するのである。本来「京都守る側の人間」として行動しなければならない人が身内を裏切るのである。
オレは京都が好きだ。4年間の大学生活を送った街としてオレにとっては大切な記憶とつながるし、今でもオレの一番愛する街は京都である。その京都を破壊し尽くそうとしてる連中の手先となって松井孝治が行動するならば、その失政は末代まで語り継がれるだろう。かつて京都は応仁の乱で焼け野原になった。今度は令和の失政でまた無残な廃墟になるのだろうか。
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