2023年11月18日(土) |
秋はどこに消えた・・・ |
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11月なのに多くの場所で最高気温が25度を超える夏日が記録されたというのに、日本列島はその直後に急激な寒波に襲われた。今日は日本のあちこちで雪が降ったのである。オレは電車で出かけるために朝8時台に駅のホームに居たが、誰もがダウンジャケットやコートを着込んで明らかに冬支度だった。名阪国道では雪が降り。島根や鳥取では大雪だという。
11月の初旬までは明らかに「夏」の延長だったのである。それがいきなりの寒波だ。それもまだ中旬なのである。わずか1週間で気候が激変しているのである。そしてその変化は夏→冬という変化であり、間に存在するはずの「秋」がなくなったのである。
かつて日本の自然というのは四季の移り変わりの美しさの中にあった。春や秋は快適に過ごせる季節として我々を楽しませてくれたし、旅行にも最適だったのである。そのため秋の連休や春のGWには多くの行楽客が日本中を移動したのである。四季それぞれの楽しみがあるとは言え、やはり酷暑の夏や厳寒の冬よりも、爽やかで快適な春や秋の方が旅行にふさわしいとオレは勝手に思っていたのである。それにしてもこの寒さはなんだ。どこが地球温暖化なんだ? そんなのオレは信じないぞと言いたくなるのである。
このような急激な気候の変動があると一番困るのは自然界の方だろう。人間は冷房や暖房で対応できるが、昆虫や植物はそういうわけにはいかない。そういうわけで、特定の種が絶滅したり、農業分野でこれまで普通に収穫できていたものがそうでなくなったりという現象が起きている。酷暑のせいで米の不作は深刻だ。これまで一等米に分類されていた等級の米が激減してしまったという。
オレは旅行が好きなんだが、やはり旅行に適した季節は春と秋である。その春や秋にたっぷり旅行したいと思っても、今年のように秋が数日しかないとしたらどうやって秋の旅行を楽しめばいいのか。今年の秋は1週間しかなかったのである。週末の土日は一回しかなかったのだ。それを狙ってどうやって旅行を組めばいいのか。ほぼ不可能である。そして早めにホテルなどを予約したとしても、その秋の旅行は実際は酷暑の中の旅になったり、雪との戦いになったりするのである。ハプニングを楽しむと割り切れればいいのだが、雪で車が走れなくなるのは困るのである。
日本から消えた秋はどこに行けば出会えるのだろうか。もはや海外旅行するしかないのだろうか。その海外旅行も「円安」という驚異の前に困難なものとされてしまったのである。日本人が旅行を気楽に楽しめるような日は再びやってくるのだろうか。日本は秋を取り戻せるのだろうか。
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