2023年09月27日(水) |
鉄道貨物を再活用せよ! |
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北海道のローカル線はどんどん廃止されて残っていない。地方の鉄道の多くが「赤字」を理由にどんどんなくなったわけだが、どうして「貨物輸送」という方向性が議論されなかったのだろうか。北海道のオホーツク海沿岸部の鉄道はほぼ消滅したわけだが、もしも鉄道が維持できていればホタテなどの海産物はそこから貨車やコンテナで運び出せたわけである。
鉄道輸送はトラック輸送に比べてはるかに多くのものを安全に運ぶことができる。もちろん最終目的地に届けるために積み替える必要はあるが、なぜかJRは旅客輸送をメインに考えていて、鉄道貨物を重視しなかった。鉄道:トラック輸送の比率は日本の場合は1:9くらいで圧倒的にトラック輸送が主流だが、欧州では鉄道が活用されていて逆の比率である。日本のように鉄道網が発達した国で、どうしてアメリカみたいに鉄道が貧弱な国のような輸送網ができてしまったのだろうか。オレは交通を体系的に考えてこなかった国土交通大臣とか国土交通省の官僚どもの(昔は運輸省)の怠慢のせいだと思うのである。なぜかこのポストは公明党にあてがわれたポストのようで、そこにはいつも交通問題にろくに関心がなさそうなボンクラがあてがわれるのだ。
上越新幹線や北陸新幹線のような輸送密度が東海道新幹線に比べてはるかに低い路線であっても、東海道新幹線と同じようにレールは複線で敷かれている。もっと多くの列車を走らせる余裕があるのに使われていないのである。どうしてそこに貨物専用新幹線を走らせないのだろうか。この貨物新幹線は別に東京駅まで乗り入れなくてもいい。大宮の手前あたりでトラックと新幹線をつなぐ物流拠点を作ってしまえばいいだけである。
一気にドライバー不足が加速する2024年問題の解決法として、自動運転トラックの導入を声高に叫ぶ人が居るが、オレは新幹線輸送こそその解決法だと思っている。船舶輸送もかなりの可能性があるだろう。そうしてトラックそのものを減らすことでドライバーの労働条件も改善されるし、トータルでのCO2排出量が減らせるわけだから地球温暖化阻止にも役立つのである。なんで鉄道大国なのにこの発想がなかったのだろうか。
青函トンネルは北海道新幹線も使うが貨物列車も通過するそうである。新幹線用のコンテナ車などを開発し、高速輸送可能な新幹線網を形成することは日本が本気でCO2排出削減に取り組んでいることを世界中に発信できるのである。JRのトップはそんなことを考えてるだろうか。JR東海が取り組むべき問題はリニアではなく。東海道新幹線に走らせる貨物のぞみである。
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