2023年09月03日(日) |
ヤクルト許すまじ |
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9月3日の神宮球場でのヤクルト−阪神戦、阪神が7−0と大量リードした9回表の阪神の攻撃で、先頭打者の近本に対してヤクルト3番手として登板した山本の投じた2球目が近本の右脇腹を直撃した。
近本は7月にも巨人の高梨から脇腹に死球を受けて、肋骨骨折で離脱するということがあった。それだけに同じような場所への死球は阪神ファンにとって衝撃だったのである。多くの阪神ファンは「なんてことするんだ馬鹿!」と思っただろう。
ヤクルトは、今季これで58個目の与死球である。これはセ・リーグでも断トツの多さである。ちなみに阪神の与死球は40個しかない。真剣勝負の中でぶつけてしまうことがあるのは仕方ないが、それにしても多すぎると思うのである。しかも8月13日のヤクルト戦で阪神は捕手の梅野が左手首に死球を受けて骨折し、今季の出場は絶望である。主力選手へのこうした死球攻撃を繰り返すヤクルトという球団、高津監督のその姿勢に対してオレは激しい怒りを覚えるのだ。「いいかげんにしろよ!」と思うのである。
もはや優勝の可能性のないチームが、残り試合を戦う上で守って欲しいのは、優勝争いをしてるチームの主力選手にケガをさせるなということである。もしかしたらそれは故意死球ではないのか。ライバル球団が裏で画策して「〇〇をつぶせばお礼に1000万円」というふうに動いていたらどうなのか。そんな陰謀論までオレは思ってしまうのである。もちろんそんなことを思うのは、言わずと知れたあの球界きってのダーティーな某球団の存在があるからなんだが。
ヤクルトの投手が全員ノーコンで四球を出しまくりならば死球が多いことも理解できる。しかし、与四球数は他球団とそれほど変わらない。ヤクルトは与死球だけが突出して多いのである。それは全くもって許せないのである。
その昔、ヤクルトにいた相川という捕手が本塁で矢野に体当たりしてケガをさせて長期離脱に追い込んだことがあった。その時にオレは「自分が捕手ならそういうプレーがどれほど危険でかつ卑怯なことであるかはわかっていたはず」と相川に対して強い怒りを覚えたものである。
プロ野球は鍛え抜かれた高度な技術のぶつかり合いだ。しかし、その技術の足りない部分を卑怯なプレーで補おうとする選手がいる。昔は巨人の元木大介がその代表だった。横浜Denaの京田が熊谷の盗塁を阻止しようとしてベースを足でブロックするという卑怯なプレーを行って、それがビデオ再現で明らかになったにも関わらず敷田審判は一度セーフとされた判定を覆してアウトにした。卑怯なことはやったもん勝ちということになると、プロ野球はそういう卑怯なプレーが横行することになるだろう。オレはそういうことが許せないのである。
かつて阪神のエースだった江夏豊は、そのライバルである王貞治との対戦に於いて、一度も死球を投げなかったという。正々堂々と勝負しないといけないという意地が江夏にはあり、王もまたそれにフルスイングで応えたのである。江夏が三振奪取の日本記録を更新したとき、記念三振は王貞治から取っているのだ。これこそが真のプロ野球選手である。
阪神がこのまま優勝したとき、MVPに輝くのは近本光司選手だとオレは思っている。死球で骨折して欠場するという試練を乗り越えて勝利に貢献してくれた彼の功績を、長年の阪神ファンの一人として大いに称えたい。どうか「ARE」に向かって最後まで突き進んで欲しい。
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