「ドツボにはまる」という慣用句は大阪では多用される。どうしようもない状況に陥ってしまうことである。点が取れずに勝てない今の阪神タイガースみたいなものだが、実際にはあらゆる場面で使われる表現である。交際していた異性が実は結婚詐欺師だったとか、購入した中古車が実は水没車だったとか、入学した学校が実はとんでもないダメな学校だったとかだったら「オレ、ドツボにはまってん!」と言えるのである。
政治家の場合は少し意味が違う。政治の世界で「壺」というのは統一教会のことであり、その「壺」にはまるということは。統一教会との関係が抜き差しならない不可欠のものになってしまていて、もはや壺なしでは何もできない状況を指す。これは自民党議員の多くが秘書やスタッフに統一協会関係者を抱えていてもはや排除不可能なことを「ドツボにはまってる」と例えることができる。テレビでは自民党と統一教会の関係ばかり報道されてるが、これは実は統一教会の作戦であり、自民党から離れた保守票を維新の会に誘導しようという意図である。実際は維新の会こそが壺本家であり、松井一郎と笹川良一の関係の深さからそれは明らかだ。維新の会の中でもっともツボってる人というのは松井一郎代表なのである。ネットでは常識であるこの事実が、テレビでは全く報道されないと言うことにオレはある作為を感じるのだ。
いくら否定しても次々と統一教会との深い関係が次々と暴露される山際大臣は「ドツボにはまった」状況だが、あの一人だけがドツボにはまっているわけではない。自民党という政党そのものが壺の中にあるようなものであり、統一教会と関係を断つことは不可能である。オレの希望としてはこのまま壺と一緒に滅びて欲しいのだが、何か逆襲の戦略を用意してるのかも知れない。連中は悪知恵だけは働くのである。
岸田内閣の支持率は3割を切った。安倍晋三という国賊を国葬すればさらに支持率は低下するだろう。かといって間近に迫った国葬を中止すれば、安倍晋三が国葬に値しないクソ野郎であることを認めたことになるだろう。前門の虎、後門の狼である。進むことも退くこともできない。まさに「ドツボにハマってる」のが岸田内閣なのだ。最初から「国葬」なんてことを言い出さなかったらこんなことにはならなかったのである。
岸田は党内最大派閥の安倍派の面子を守ってあげるために「国葬」というパフォーマンスを行おうとしたわけだ。ところが国民の多くはそれがただの茶番であり、安倍晋三が国葬にはとうてい値しないクズ政治家であることを感じていたわけである。岸田の失敗は安倍が実はクソであるという事実をあまりにも軽視していたことである。
もちろん同じ自民党にいる岸田が安倍晋三のクズっぷりを知らなかったわけがない。しかし。安倍に逆らうモノは命までとられてしまうという過去のいきさつを思えば沈黙するしかなかった。結果としてドツボにはまったわけである。
自分がドツボにはまるのは悲劇だが、他人のドツボは面白い。特にこれまで税金を私物化して悪事の限りを尽くしてきた自民党政治家がドツボにはまってる姿は滑稽である。オレはその情けなさを見て楽しんでるただの野次馬である。ドツボにはまらないように慎重に生きていることは言うまでもない。
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