江草 乗の言いたい放題
コラムニスト江草乗の日記風エッセイ クリック募金にご協力お願いします。

日記目次(検索可能)前日翌日 エンピツ投票ランキング  江草乗の写真日記  ブログ  お勧めLINKS  

ご愛読ありがとうございます。「江草乗の言いたい放題」は読者100万人を目指す社会派コラムです。一人でも多くの方が読んでくださることで、執筆意欲は倍増します。ぜひ、お友達に勧めて読者数UPにご協力ください。掲示板へのご意見の書き込みもお願いします。

2022年09月05日(月) ISHIN誕生秘話        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan





(この話はフィクションです。実在の政党を思わせる表現がありますけど、すべて無関係ですから冗談だと思って下さい。)


 眠主党に政権を奪われた痔民党は焦っていた。このままではこれまでに築いてきた利権の全てが失われてしまう。なんとしても政権を取り戻さないといけない。どうすればいいのか。まずは政権政党にスパイを送り込んで自滅させることだった。誰をスパイにしたらいいのか。おあつらえ向けの馬鹿が眠主党にいた。野駄佳彦という男だった。このボンクラをうまく操って、選挙で自滅させようという作戦を痔民党首脳は立てたのである。

 一方、これまで多くの信者を政治家の秘書やスタッフの形で送り込んで、日本を支配するという企みを着々と信仰させていた十一(とおいち)教会の幹部も焦っていた。もしかしたら痔民党は政権復帰できないかも知れない。どうしたらいいか。そのときに韓亀子総裁は思い出したのである。昔、勝共連盟という自分たちの下部組織に居たおっちょこちょいの青年、松井次郎のことを。彼は今大阪府で痔民党議員としてよろしくやっている。この馬鹿をうまく利用して「偽野党」を作ってしまえばどうだろうか。日本国民は基本的に馬鹿なので、「改革」と叫ばせておけば勝手に票は集まる。それでさっそく大阪を本拠に「偽野党」の組織作りを実行にうつしたのである。

 松井次郎をいきなりその偽野党の総裁にするのはハードルが高いし、痔民党議員もついてこない。誰か広告塔はいないか。ゼニで簡単に転ぶ無節操な男は誰か。ある程度テレビにも出ていて知名度がある方がいい。そうして白羽の矢が立ったのが橋ノ下通という人物だった。橋ノ下は弁護士という肩書きでテレビのバラエティ番組を賑わせていたタレントである。大阪ではお笑い芸人が参議院選挙で当選したりする。だから芸人を選挙の目玉にすればいいという発想だったのである。

 韓亀子総裁の作戦は見事に当たり、橋ノ下通はみごとに大阪腐知事となった。あとは松井次郎を使って大阪に地域政党を作ればいいだけである。幸いなことに大阪には選挙に落ちて無職になった落選世襲議員たちが大勢いた。そこに現職の議員を巻き込んで「地域政党、大阪ISHINの会」を立ち上げれば、選挙で当選することだけが目的の世襲議員たちはこぞって参加するだろうと韓亀子は考えたのである。

 偽野党であるISHINの会は「議員の身分」という既得権益を守るための集団としてスタートした本当にシンプルな政党だった。だから住民の生活を向上させるなどというまっとうな方針や行政能力は持ちあわせていなかった。公務員の数をどんどん減らし、その分の穴埋めをやはり韓亀子総裁の息がかかった人材派遣業の竹平蔵という男に依頼した。竹平蔵の所属する財団というのは実は松井次郎と関係が深かった。その財団はとある博打の胴元であり、その収益金を全国で分配するように見せかけて、実は韓亀子総裁のところに送金する組織だったのである。

 その後、眠主党総裁の野駄佳彦の裏切りが成功して痔民党は政権政党に返り咲き、韓亀子の腹心である阿片(あへん)晋三が総理大臣になった。阿片晋三はかつて満州でのアヘン売買で巨利をむさぼったためにA級戦犯とされた岸井信介の孫である。その阿片が総理になったことで、韓亀子は日本での布教活動にお墨付きがもらえた。これまでの集金手段であった冷汗商法に対する規制も外してもらった。警察の手が及ばなくなることでますます資金は集めやすくなった。十一教会の悪名は知れ渡っていたので、文部科学大臣の上村を抱き込んで教団の名前を「世界平和家庭連盟」と変更させ、まるで十一教会とは別団体であるかのようにごまかしたために、何も知らない多くの人が新たに犠牲になったのである。本当の目的は「世界征服」なのに、「世界平和」とはふざけるのもいい加減にしろよとオレは言いたくなるのである。

 ISHINの会は着実に大阪で支配を強化した。身を切る改革と称して公務員の給料を減らして、その分を竹平蔵の会社から派遣された無能な連中にカバーさせた。給料分の働きもできないその無能な派遣労働者はあちこちで横領などの事件を起こしたが、そのたびにトカゲの尻尾となって切り捨てられるだけで問題の本質は全く解決しなかった。

 今、ISHINの会は大きく揺れている。阿片晋三は十一教会のために人生を奪われた青年によって暗殺され、その事件をきっかけに日本中の政治家と十一教会との関係が注目されるようになったからである。自分への追究を恐れたのか、松井次郎はさっさと引退宣言を出した。韓亀子総裁は自分たちの陰謀が日本国民にバレたものの、そのための偽野党がISHINの会であると期待を寄せている。さて、ISHINの会はこのまま野党の皮を被った偽改革政党として痔民党にとって代わることができるのか、それともその秘密に気づいた協賛党や礼和新選組との戦いになるのか。日本の政治はますます混迷を深めていくのである。



↑エンピツ投票ボタン。押せば続きが読めます。登録不要です。
応援の投票ありがとうございます。"/←1位を目指しています。PVアクセスランキング にほんブログ村


My追加
江草乗の言いたい放題 - にほんブログ村

前の日記   後の日記
江草 乗 |ファンレターと告発メール   お勧めSHOP エンピツユニオン