2021年07月02日(金)

太陽光パネルに覆われる里山

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　新幹線や高速道路から見える風景に、大量の太陽光パネルがあることに気づいているだろうか。以前は廃業したゴルフ場とかに設置されていた太陽光発電のパネルが、今は里山の木を伐採して並べられているのである。しかも以前は設置されなかったような傾斜地にまでどんどんパネルは増えている。傾斜地のパネルはおそらく集中豪雨や台風でもあればがけ崩れのリスクにつながるだろうし、近隣の住宅地に土砂災害をもたらすかも知れないのである。

　これらの太陽光発電パネルには当然のことながら寿命がある。２０年も経てば発電効率も下がって大量の産業廃棄物となるのである。自然環境に有害な物質も含まれている可能性があるが、まだその廃棄にかかるコストまできちんと計算されたわけでもない。おそらくその頃には事業者が倒産していて、リスクは近隣住民や自治体に押し付けられるのだろう。倒産といっても計画倒産で、経営陣はとっくにゼニを持ってトンズラしてるに決まってる。銀行からゼニを引っ張るだけ引っ張って、自治体からの補助金も受け取っておいてわざと倒産してそのまま逃げ切るという連中も多いし、その中には暴力団関係者もかなりいるのだ。そうした「太陽光発電事業の闇」に関して、マスコミはまだほとんど問題にしていない。

　オレはクソ関西電力と契約していて、従来の電気料金を払い続けてる。その理由の一つはいわゆる「新電電」関係の売電会社に対してうさんくささを感じることと、自然エネルギーなんてものの未来を信じていないからである。

　化石燃料を燃やすことが発電としては一番お手軽なわけで、それが地球温暖化に結び付かないようにさまざまな工夫をしてなんとかうまく妥協点を見つけていくというのが人類の知恵だとオレは思っている。日本みたいな地震列島に原発は向いていないし、これからも大規模な事故が起きれば「想定外」と言って開き直るのだろう。欧州基準では必須であるメルトダウンを想定した安全装置の設置されてる原発は日本にはひとつもないし、建設中の大間原発にも装備されてない。日本よりも地震のずっと少ない欧州の安全基準でさえ満たしていないのが日本の原発であるという事実は、なんらかの圧力がかかってるのかマスコミでは一切報道されない。そんなこと書いてるのはネット上でオレが知ってるのはオレのブログ記事と「きっこのブログ」くらいだろう。

　里山の自然は我々の祖先が自然との関わりを大切にして育ててきたものである。そこに我々はかつてゴルフ場を作りまくって環境破壊してきた。今、ゴルフ場がもうからなくなってこれで里山を取り戻せる・・・と思ったら今度は太陽光パネルがやってきた。どうして日本人はかつての愚行から学ばないのだろうか。オレはいつもあきれてしまうのである。せめてもう少し賢くなれよと言いたいのである。