2021年05月07日(金) |
陰謀論を信じる馬鹿 |
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本当に遅々とした状況だが新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいる。そのワクチンに対して、デマを流してる馬鹿が存在する。その馬鹿の中には私の知人も含まれるし、福井県の県会議員も含まれるから困ったことなのである。知人に対して「そんなアホなことあるか!」といちいち言うのもなんか面倒だから放置してるのだが、それにしてもどうしてこんなデマを信じるのだろうか。
そのデマというのはこのような内容である。
「ワクチンは殺人兵器」
「コロナのワクチンにはマイクロチップが入っていて、5G電波で操られる。打てば5年で死ぬ」
「菅も麻生も逮捕された。今、表に出ているのはゴムマスクやクローンだ」
あまりにも荒唐無稽すぎる内容で、オレもけっこうこのブログでアホなことを書くが、とうていマネできないレベルである。
このデマを信じる馬鹿の一人が福井県の斉藤新緑県議(64歳)である。町議から数えて議員生活は30年。かつては県議会議長も務め、今は自民党県連のナンバー2、会長代行という大物である。だから唯我独尊、まわりの諫言など全く耳に入らないのである。
この馬鹿県議は議会報告の冊子「ほっとらいん」を2月、地元の坂井市で約1万6千部配っていて、その中には「ワクチンは殺人兵器」「バイデンはこの世にいない」「9・11のテロはCG」と記していたそうである。
このお馬鹿な内容はもちろん大手メディアによって報道された。福井県民の恥のようなその内容に対して、多くの馬鹿が賛同したのだ。日本には本当に馬鹿が多いのである。こんな馬鹿がオウム真理教に入って大量殺人に加担したり、維新の会に入って公務員叩きをしたりするのである。ちゃんと自分の頭で考えろよと言いたくなる。
斉藤新緑議員のこの記事に対して、フェイスブック上では励ましや絶賛のコメントが殺到したという。どうやら陰謀論を信じる馬鹿はネット上でつながってるようである。
朝日新聞の記事ではもう一人の馬鹿として、ユーチューバーの石川新一郎・元埼玉県富士見市議を紹介している。彼によれば福井県議の斉藤新緑は「光の戦士」だそうだ。この石川新一郎のユーチューブサイトの登録者は10万人を超えているという。オレの開設しているサイトの登録者とは大きな違いである。どうしてオレのような立派な言論人がこんなデマサイトに負けてしまうのかと悲しくなる。石川新一郎は「米大統領選で偽の投票用紙が出回っている」という主張で一気に登録者を増やしたらしい。
徒然草には「世に語り伝ふること、まことはあいなきにや、多くな虚言なり。」というくだりがある。「まことはあいなきにや」(真実はつまらないのだろうか)ということを鎌倉時代の吉田兼好も考えていたわけで、日本人は全く進歩していないのである。
多くのデマの中には「コロナは人口削減計画」などという主張もある。オレが「新型コロナウイルスは習近平が仕掛けた生物兵器だ」と書いても賢明な読者はそれを「そんなアホな」と受け取るだろうが、世の中にはそれを100%信じてしまう人もいるのである。これからふざけたことや信憑性のないことを書くときは「今からウソを書きます」と言うべきなのだろうか。
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